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「子供が見る悪夢のよう」カオスなワンダー体験 

土管が急に動き出し、毛虫のように這いずり回ったりしたかと思えば、マリオたちの胴体が急に伸び上がったり、クリボーとよばれる茶色いキノコになってしまったりと、摩訶不思議なワンダー体験を味わえます。



2023年にTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演したとき、漫画家の山本さほさんが今年のベストゲームにこのタイトルを挙げていましたが、その時に山本さんは「子供が風邪のときに見る悪夢のようだ」と評していました。

唐突で突拍子もないところはまさに悪夢といった感じで、僕は映画『ダンボ』でピンクの象が行進していくあのシーンを思い浮かべました。象つながりですし、ひょっとしたら根底には『ダンボ』の世界があるのかもしれません。

奇妙な感覚を表現しているゲームはいくつかありますが(GTA5など)、年齢制限が高く設定されているゲームが多い印象ですし、また大抵そのシーンはすぐに終わってしまいます。そんな中、この『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は誰でも気軽に不思議で楽しい映像体験が何度も味わえるという、かなり特異なゲームだと思うのです。



それを任天堂がやっているというところもすごい。いつまでも挑戦をしていくゲーム会社だなと改めて思います。

個人的には、前作『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』にはあった仲間プレイヤーを持ち上げたり投げ飛ばす機能が無くなり、わざと仲間を放り投げて楽しむイタズラが出来なくなってしまったのは少し残念なところでした。まぁ、ステージ攻略に役立てた記憶はないので、当然なのかもしれませんが……。

発言を完全スルーされる悲しき黄色い花が気になる

それと、各ステージに黄色い小さな花が咲いていて、この花がゲーム内で唯一「音声あり」で喋ってくるキャラクターなのですが、マリオやフラワー王国の皆がその花の言葉に一切リアクションをしないので、「本当にこの花はこの世界に存在しているのか……?」と少し不安になります。

あの花に関して、もし何か情報があれば教えてください。



ともあれ、マリオシリーズの最新作であり、いつまでも進化をし続ける任天堂の最新ゲームである『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』の、今作でしか体験できない“ワンダー”、皆様も一度味わってみてはいかがでしょうか?

最大4人まで遊べるので、ご家族やご友人と楽しむのも良いと思います!
プレイに必要なゲーム機
Nintendo Switch
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鉄塔=文 池田裕美=編集

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