プレスリリースより
当記事は「Forbes JAPAN」の提供記事です。元記事はこちら。 日本時間で12月1日、4年前に発表され、その斬新なスタイルと性能から、そのままの形での販売が疑問視されていたテスラの電動ピックアップトラック「Cybertruck」(サイバートラック)の納車がついに始まった。
形も性能も、発表時のプロトタイプとほぼ同じ。世界最強のモンタートラックがいよいよ街を走るときがきた。
サイバートラックは、まるでSF映画に出てくるような直線的なスタイルで、ボディー塗装されないステンレス鋼そのままというのが、またデロリアンを思わせる未来感があった。
しかし、このスタイルには構造上理に適っていて、ピックアップトラックとしての使い勝手を考慮しつつ、非常に頑丈にできている。また窓は防弾ガラスで、サブマシンガンで銃撃されても窓もボディーも弾が貫通しない。
パワーもモンスター級だ。最上位機種の「Cyberbeast」(サイバービースト)の場合、最高速度は時速209キロメートル。停止状態から時速100キロメートルに達するまでの時間は2.7秒と、ランボルギーニや日産GT-Rに匹敵する。
牽引力は4.99トン。推定航続距離は547キロメートルだが、レンジエクステンダーを追加すれば705キロメートル以上伸ばせる。
納車イベントでは、ポルシェとのゼロヨンレース(停止状態から400メートル地点までの到達時間を競う)の動画が公開された。なんとサイバートラックはポルシェに僅差で勝利したのだが、おどろくことにサイバートラックは同型のポルシェを牽引していたというオチが付いていた。
CEOのイーロン・マスク氏も、決算発表会で「自分の墓穴を掘るようなもの」と弱気を漏らしていたほどの冒険的な車だったが、公約通りの性能で納車がかなった。
サイバートラックは、後輪駆動のモデル(RWD)、全輪駆動モデル(AWD)、そして「サイバービースト」の3タイプ。北米での価格はRWDが6万0990ドル(約890万円)、AWDが7万9990ドル(約1170万円)、サイバービーストが9万9990ドル(約1465万円)となっている。