鏡を見てふと気付く、1本の白髪。
多くの男性の髪を見てきた美容師パパは、「白髪はストレスが大きな原因。生活習慣を見直すことがもっとも大切ですが、今から始められる白髪ケアもあります」と話してくれた。
数年後に「真っ白の白髪」を避けるためにも、白髪のメカニズム、そして対策を知っておこう。
話を聞いたのはこの人! 美容師パパ●42歳。美容師、日本セルフカラー協会公認アドバイザー兼代表理事。ヘアスタイリストとしての活動に並行して市販のヘアカラー剤の研究に取り組み、現在はセルフヘアカラーリストとして精力的に活動。自身のサイトでは白髪にまつわる情報を発信中!
白髪の進行を助長する、働き盛りの生活サイクル
――白髪は何歳ぐらいから出てくるのでしょうか。 個人差はありますが、だいたい33歳から。もちろん幅があって、33~54歳までは「チラホラ白髪期」ともいわれています。55歳以上になってくると髪の毛の半分以上が白髪になってくる方もいますね。
――そもそも、なぜ白髪になってしまうのでしょうか。 ネットでは睡眠不足、食事、喫煙など、山ほどの説がありますが、その中でも、結局は遺伝という声が多いです。
美容師の経験上、両親どちらかの髪質に似てしまうというのは、確かに感じます。でも本来、白髪になるという遺伝子はありません。
――遺伝ではないのですか? 白髪になりやすい“体質”の遺伝なので、食事、運動、睡眠などに気を付けて、早くから体質改善を心がけたいですね。そして、何よりもストレスをためこまないことが大切です。
――やはり、ストレスが関係していますか。 特に30~40代の男性は、社会的にもストレスを受けやすい年代。どこか不調があって「早く寝ましょう」と医者に言われても、仕事などが忙しくて、なかなか早い時間には寝られませんよね。
食事だってゆっくり食べる時間も確保しにくい。付き合いでの過度な飲酒、喫煙、夜中のスマホなどが良くないことは、「わかっちゃいるけどやめられない」というのが、30~40代の方の本音ではないでしょうか。
大切なのは、社会的な立場上にも必要な“清潔感”を保ちながら、ちらほら生え始めた白髪とうまく付き合っていくことでしょう。
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