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『幽白』が日本漫画史の分岐点になった理由

俺のなかで『幽白』は、日本漫画史の分岐点になった作品かなと思ってます。それまでは単純な力と力の戦いがメインだったのが、『幽白』の登場以降、能力者同士の戦いがたくさん出てくるんですよね。

特に、蔵馬のクラスメイトだった海藤優ってヤツとの戦いは、後々のバトル漫画の歴史に大きな影響を与えたんじゃないかな。
「この家に入った者は決して『あつい』と言ってはいけない。もし言えば…………。」
これは、海藤が自分の家の玄関に貼っていた言葉なんですけど、海藤は「領域(テリトリー)」っていう特殊能力を持っていて、領域内でルールを破った相手の魂を奪えるんですね。



海藤のルールっていうのは、「領域内では暴力行為ができない」「領域内で禁句を言うと魂をとられる」というもので、「禁句」はその都度、いろいろ設定できます。それで実際、桑原と飛影は魂を抜かれます。

力が強いだけじゃもう勝てないっていう、バトル漫画の可能性を広げたシーンですよね。

ちなみに、『ジョジョ』は別です。アレはもともと波紋がベースになってるので、また別枠ですね。

海藤とのバトルは本当に面白いんで、ぜひ読み返してみてください。


4/4

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