飛影はベジータで、蔵馬は花京院で……
あと『幽白』って、すぐ死ぬキャラと生き残るキャラの絵の感じが全然違うのも面白いんですよ。気持ち悪いやつはすぐ死ぬけど、イケメンはずっと生き残るっていう(笑)。そんな法則も90年代ならではですよね。
連載当時、ダントツで人気があったのは蔵馬と飛影です。最初は敵同士だった2人が、それぞれの目的のために共闘していくんですけど、俺的に飛影は『ドラゴンボール』のベジータで、蔵馬は『ジョジョ』第3部の花京院と重ねてましたね。
ある意味、ヤンキーの桑原が存在感としてはいちばんリアルだったかもしれない。
『幽白』って妖怪もヤンキーも閻魔大王も出てくるし、普通のスクールライフと霊界が隣り合わせになっていて、ひと言じゃ説明が難しい漫画なんですよ。絶妙なバランスで描かれたその世界観が俺たちを魅了したんだと思います。
蔵馬……都内の進学校に通う高校1年生。その本性は伝説の妖怪、妖狐蔵馬。魔界の植物を操るイケメン。
飛影……魔界で名を馳せた盗賊。炎の妖術と剣を操るツンデレ。人気キャラランキングでは不動の1位。
桑原和真……幽助の永遠のライバルであり親友。リーゼントがトレードマークのムードメーカー。
3/4