冷え症の原因は血行不良と、自律神経の乱れ
――冷え症は女性が多いイメージですが、男性も冷え症になるのでしょうか? クリニックの冷え症外来を受診する患者の約8割が女性ですが、それ以外の2割は男性の患者です。男性は女性に比べて筋肉量が多く、体温も高いので、冷え症になりにくいといわれています。
しかし、体質や運動不足、ストレス、自律神経の乱れなど、さまざまな要因で血行不良を招き、冷えを感じて受診される男性も少なくないのです。
――冷え症の原因は、血行不良なんですね。 人間の体は血液が循環したり、筋肉を動かすことで生まれる熱によって体を温めます。逆に言えば、血液の流れが悪くなったり、筋肉量が少なかったりすると、冷えやすい体になりやすい。
また、血液量が不足していると血液の循環は必然的に悪くなるので、毛細血管の先まで届かなくなり、手足の冷えを招くことになります。
――冷えが、大きな病気の原因になることはありますか? 東洋医学では、冷えは万病のもとといわれていますが、西洋医学では冷え症は病気ではなく、症状のひとつと捉えられています。ですから、冷え症が大きな病気の原因になる心配はありません。
ただ、日常的に冷えを感じていると、生活や仕事に支障をきたすことがあるので、自分の冷えの原因を知り、冷えをとる習慣で体質を改善することが大切です。
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