ワイドシルエットの対抗馬
――2本ともワイドパンツでしたが、ほかに注目すべきアイテムはありますか? 淺野 前回の記事でも少しお話しましたが、ブーツカット、いわゆるフレアシルエット人気に火がつきつつあります。
そして、リーバイスのブーツカットといえば、おそらくオーシャンズ世代の方であれば、きっとご存知のはず……。
――はい、存じ上げております。あれですね……? 淺野 そう、517です。
――517といえば、「レッドウィング」や「ティバーランド」のブーツと息のあったモデル。あの名盤が、久々にメインストリームに戻ってくるということですね。
③フレアシルエットの517
「517 BOOTCUT」1万5400円/リーバイス(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
淺野 その通りです。昨年は、オンライン限定で、店頭ではご案内することができなかったのですが、2024年、店頭での販売が決定しております。
――これは、ますます今年のデニムシーンの行方が楽しみになってきました! 淺野 パッチはレザー仕様、そして赤タブは“E”が大文字のビッグイーになっています。
淺野 時代を超えた名盤ですが、これまで店頭に並ぶのは不定期でした。オリンピック周期と同じくらいの頻度でしか、店頭には並んでこなかったんです。
――今年は、奇しくもパリオリンピックが開催される年。まさに絶妙なタイミングですね。 淺野 2023年はたくさんのお問い合わせをいただきましたが、ようやく店頭でみなさんにお披露目できます。
――ほかの特徴はありますか? 淺野 ぜひ、生地に注目してほしいですね。こちらはノンウォッシュです。
定番モデルでもノンウォッシュというのは、501と505ぐらいしかご用意がなかったんです。しかも、ストレート以外のものでリジッドが出るのは、わりと久しぶりです。
淺野 ほかにも、ライトグレーとウォッシュの入ったインディゴブルーがあります。古着店でも並んでいそうな色味もラインナップされているので、服のテイストに合わせて使い分けていただけます。
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人気シリーズの刷新に新たなシルエットの台頭。聞けば聞くほど、興味が湧き、今年もまたデニムシーンが盛り上がることを容易に想像させる。
さあ、今年のデニムシーンでは、どんなアイテムが盛り上がるのか。期待して待ちたい。
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