2024年のリーバイスの注目モデルは……
①“太め”の501とセットアップのジャケット
――2024年に流行りそうなアイテムを教えてください。 淺野 やはり501は外せないかと思います。昨年は生誕150周年ということもあり、大いに盛り上がりましたが、今年も注目作が目白押しなので、その熱は継続するでしょう。
――その根拠となるモデルは?
「リーバイス ビンテージ クロージング 1955 501」3万8500円/リーバイス(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
淺野 リーバイス ビンテージ クロージングの501XXで、1955年の復刻モデルです。今の501と比べると、当時のモデルはわりと太めのシルエットになっています。
淺野 501というとレギュラーストレートが基本ですが、ワイドシルエット全盛の今なら、もしかすると「やや細い?」と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。そこも克服できるのが、この55年モデルです。
――約70年前のシルエットなのに、逆に今っぽくはけるんですね。 淺野 実は、このデニムに合わせてほしいアイテムがあります。
「リーバイス ビンテージ クロージング 1953 TYPE II トラッカージャケット」4万9500円/リーバイス(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
淺野 こちらの507XXのジャケットです。いわゆる“セカンド”と呼ばれるシロモノで、1953年のデニムジャケットの復刻になります。
淺野 注目してほしいのは、左胸のポケットの脇についている赤タブ。
前編では、片面のみ刺繍が施されているモデルを紹介しましたが、現在はタブの両面に刺繍を施しているものがほとんどです。
実は、その仕様になったのは、1950年代の後期に差し掛かってくるタイミングからなんです。なので、1953年モデルのジャケットは片面のみ、1955年モデルのパンツは両面にロゴが入っているわけです。
――なるほど! セットアップで着れば、そういったうんちくも語れるわけですね。 淺野 生地はどちらも同じものを使用しており、気持ち色落ちが早い部分もあります。なので、そこまで時間をかけずに、自分の理想の色味に育てることができると思いますよ。
3/5