大人に合った記憶法とは?
――30、40代になると記憶するのが大変なことも。大人に合った記憶方法はあるのでしょうか? 歳をとるにつれて記憶力が低下するので、若い頃と同じように知識を詰め込もうとしてもうまく成果が上がらなくなってしまいます。例えば英単語であれば単語帳で勉強するのではなく、エッセイなどの文章の中に出てくる、わからない単語を調べるようにするといいでしょう。知識はイメージと関連づけると覚えやすくなります。
また、単に読むだけではなく、音で聴いたり、手を使って紙に書いたり、声に出して読んだり、映像を見たりするなど、五感を使うと記憶が定着しやすくなります。書いた後に音読するといったように、記憶しやすい方法を組み合わせるのもおすすめです。
さらにしっかり記憶を脳に定着させるには、繰り返しが大事。最近は、一定期間が経つとリマインドして復習を促してくれるようなアプリもあるので、そういったものを活用するといいのではないでしょうか。
――生活習慣などを見直して脳を活性化させると、記憶力や集中力を取り戻すこともできるとわかり、安心しました。 脳に限らず、老化はある程度コントロールできます。若返りのメカニズムが徐々に明らかとなり、どのような生活を送れば老化のスピードを遅らせられるかも分かってきました。
私自身も30代から加齢に関するエビデンスに基づいて、さまざまなことを実践して若さと健康を維持できるよう努力しています。皆さんも一緒に頑張りましょう。
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30代、40代は20代に比べ、脳の成長スピードは落ちるものの、鍛え方次第で成長する可能性は大きい。まずは生活習慣を見直して、集中力・記憶力をアップしよう!