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スキマ時間のスマートフォンは要注意



――生活習慣で注意することはありますか?


睡眠不足の翌日は、パフォーマンスの低下を感じると思います。やはり、記憶力や集中力をベストな状態に保つには、睡眠も大事です。また、脳の老廃物は、寝ている間に排出されるため、睡眠時間が短いと老廃物が溜まりやすく、脳の老化を早める可能性もあります。

理想の睡眠時間は7時間といわれていますが、働き盛りのオーシャンズ世代は難しい方もいらっしゃると思います。少なくとも翌日、「よく寝た」と実感できるくらい、もしくは昼間に眠気や疲れを感じないくらいの睡眠時間を確保することを心がけてみてください。
 
――食事はどういったものを食べるといいのでしょうか?

脳のエネルギーが不足すると、記憶力や集中力の低下に繋がります。一方で血糖値が上がりすぎると脳の老化を早めますから、甘いものや炭水化物を控えめにし、タンパク質や脂質などを積極的に摂るようにしましょう。

また、脳機能を高めるビタミンB群や鉄、脳の老化を抑えるDHAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸やビタミンDなどを意識して摂りましょう。

ビタミンB群は、赤みの魚、ヒレ肉、ささみ、玄米、バナナなどに多く含まれています。

オメガ3系不飽和脂肪酸(DHA、EPA、αリノレン酸)は魚に多く含まれる油です。魚はあまり食べないという人もいると思いますが、オメガ3系不飽和脂肪酸のうち、特にDHAには脳神経の細胞膜を柔らかくして、神経細胞の機能を良くする効果があります。
 
――ほかに積極的に摂るといい食材や栄養素はありますか?

記憶力の維持に欠かせない、卵や豆類などに多く含まれる栄養素、コリンです。コリンは記憶力を高めるアセチルコリンという神経伝達物質をつくる働きがあるので、不足すると記憶力の低下の原因になります。

そのほか、食物繊維の多い野菜やキノコ類も意識して摂って欲しい食材です。腸と脳は密接に関連しており、腸内環境の良し悪しが脳にも影響を及ぼすことが明らかにされています。食物繊維の多い食材や発酵食品を積極的に食べ、腸内環境を整えることは脳を若々しく保つためにも重要です。
 
――忙しい人は、サプリメントを利用してもいいのでしょうか?

栄養は食材などから摂るのが理想的ですが、どうしても足りない栄養素はサプリメントで補うのも1つの方法です。特に日光を浴びないと生成できないビタミンDは現代人にとって不足しがちな栄養素。サプリメントを活用することで、栄養のバランスをとりやすくなります。
 
――脳の活性化のためにやめるべき習慣はありますか?

スキマ時間にスマホで大量の情報を見ていると、読むか読まないかの判断を短時間で強いられるので脳が疲れやすくなります。また、スマホで読む文章は短いものが多いので、長い文章を集中して読む機会が少なくなり、結果として集中力低下につながる可能性があります。時には小説や実用書など長い文章を読む時間を設けましょう。

もちろん、脳の血流が悪くなるので喫煙はNG。お酒も神経の働きを悪くするので、飲み過ぎには注意しましょう。


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