おしゃれを追求し、たどり着いた境地……

当時買ったものはいまどこにあるのかと尋ねると、「そうそう！ すごく助けられたことがあって」と息巻く。

「ちょうど東京進出を果たした10年前くらいは、貧乏すぎて靴磨きで小銭を稼いでいたんです。そのときに、昔買って眠っている服が実家にあることを思い出して。で、送ってもらった『シュプリーム』のボックスロゴTシャツ15枚を、すべて売りに出したんです。

そしたら、50万円くらいになりました。あのときは、本当に助かりましたね。まだ少し眠っているので、今後ピンチになったときの最終手段としてとってあります」。

後輩からプレゼントでもらったカード型のお守りは、宮城県岩沼市にある「金蛇水神社（かなへびすいじんじゃ）」のもの。自宅の鍵は、ほかにも拳銃型にデザインしたものを所有している。

さらに、ファッション以外で最近こだわっているものを聞くと、「誰もオシャレにしてないと思って」と、スマホに付けられた自宅の鍵を見せてくれた。

「ゴールドにカスタムオーダーしました。そこへ自宅にあった、『十六葉八重表菊』のチャームを付けてもらったんです。いわゆる”菊の御紋”と呼ばれる、神社などにもある皇室を表す紋様ですね。

特別な思想をもっているわけではなく、ただ神社へのお参りが好きで持っていたんです」。