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2023.12.28

あそぶ

最新作“ドラクエモンスターズ3”を三人称・鉄塔が初プレイ! 20時間で感じた面白さと難点



コラム連載「大人がハマる名作ゲーム」とは……

『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ/イーブイ』に続き、今回ピックアップしたのは、つい先日発売されたばかりの国民的ゲームの最新作。鉄塔さんに初プレイの感想を語ってもらった!
案内人はこの方!
鉄塔(賽助)●1979年生まれ。作家、ゲーム配信者。ゲーム実況グループ「三人称」のメンバー「鉄塔」として活動する傍ら、「賽助」の名前で小説、エッセイを執筆。主な著書に『今日もぼっちです。』(ホーム社)。ゲーム実況動画などの配信を行うYouTubeチャンネル「SANNINSHOW」は登録者数62万人。送電鉄塔好きが高じて活動名になる。

鉄塔(賽助)●1979年生まれ。作家、ゲーム配信者。ゲーム実況グループ「三人称」のメンバー「鉄塔」として活動する傍ら、「賽助」の名前で小説、エッセイを執筆。主な著書に『今日もぼっちです。』(ホーム社)。ゲーム実況動画などの配信を行うYouTubeチャンネル「SANNINSHOW」は登録者数62万人。送電鉄塔好きが高じて活動名になる。

2023年12月1日に新しいドラクエ、『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』が発売されました。

ドラゴンクエストは日本でもかなり有名なRPGですから、やったことはなくても名前は知っているという人は多いと思います。
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もともとは1986年にファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されたゲームですが、それから37年たった今でも新作が発売されている長寿シリーズでもあり、また、数多くの派生作品が存在しています。

『いただきストリート』のようなデジタルのすごろくゲームもあれば、『ドラクエウォーク』という、携帯電話の位置情報を利用してお散歩をしながら楽しむゲームもあります。

そして、今回発売された新作もそれら派生作品のひとつ。

三人称のプレイ動画はこちら!


ゲームをざっくり解説
魔物を攻撃できない呪いをかけられた主人公・ピサロがモンスターマスターとなり、モンスターの力を借りながら魔界を冒険する物語。本作で登場するモンスターは500種類以上。 たくさんのモンスターを仲間にして自分だけのパーティーを作り、呪いをかけた相手に立ち向かおう。
従来のドラゴンクエストは「主人公である勇者が、人間の暮らしを脅かすモンスターと戦い、最後には巨悪の根源である魔王を倒す」というのが基本構造ですが、このモンスターズというシリーズは一風変わっています。

「いつもは敵対関係にあるモンスターたちを仲間にして、彼らに指示を出しながら凶悪なモンスターと戦う」というゲームなのです。

主人公はモンスターを使役することができる“モンスターマスター”であり、自ら戦うことがないのも特徴です。

このページで利用している株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する画像の転載・配布は禁止いたします。© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

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『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』は、モンスターズ本編シリーズとしては22年ぶりの新作ですが、かく言う僕はこのシリーズは少し触ったことがある程度で、しっかりとプレイするのは初めての体験になります。

また、まだ発売されて間もないため、20時間ほど遊んだ状態でこの記事を書いているということも、ご了承いただければと思います。
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物語の主人公は世界の魔王「ピサロ」


このゲームは1990年にファミコンソフトとして発売された『ドラゴンクエストⅣ』の物語がベースになっています。

ドラクエⅣといえば、主人公の村がモンスターによって滅ぼされるという驚きの展開からゲームが始まるのですが、なんと今作は、そのドラクエⅣの世界の魔王である「ピサロ」の物語となっています。



ですので、過去にドラクエⅣを遊んだことがある人はより楽しめるポイントが多いとは思いますが、時系列的にはⅣ以前のストーリーとなっているので、何も知らない状態でも世界観を把握するのはさほど問題ないでしょう。
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また、モンスターズというシリーズの3作品目ではあるものの、お話は過去作から独立したもののようなので、こちらも支障はありません。

「スカウトアタック」は失敗すると怒られる



20時間ほど遊んでみて感じたのは、とにかくモンスターを仲間にすることが楽しいゲームだということです。

「スカウトアタック」という驚くほどストレートな名前の技を使うことで、仲間にしたいモンスターのスカウトゲージを貯め、ゲージの数値=確率で仲間にすることができます。ですが、思ったよりも目当てのモンスターが仲間になりづらいというのが最初の印象でした。

スカウトアタック自体は1度の戦闘で何度も使えますが、失敗すると相手の機嫌が悪くなり、やがて怒ってしまいます。機嫌が悪くなると新たにスカウトゲージが溜まりづらくなり、一度怒ってしまうと、もうその戦闘でモンスターをスカウトすることは実質的にできません。



プレイしながら「そんなに怒らないでよ~」なんて思ったりもしましたが、気の乗らないことをしつこくスカウトされるのは確かに嫌なものです。

僕は領収書の作成に会計ソフトを使用していますが、そこの会社からたびたび「税理士を紹介しますよ!」と電話が掛かってきます。そのたびに「今後も必要ないです」と説明しているのですが、さすがに続くとイライラも募ります。

しかし、「この人は今、僕にスカウトアタックをしにきてるんだ」と思えば、そこまで腹を立てなくて済むかもしれません。頭の中でゲージを思い浮かべ、「今のアタックでは1%も溜まってません」なんて考えることでストレスを解消しようと思います。



手持ちのお肉を与えたり、相手を弱らせたりと、あの手この手でスカウトゲージを上げて仲間にできたときはうれしいですし、名前も自分で決めることができるので、愛着も湧きやすくなっています。
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地味に珍しい、名付けに漢字が使えるシステム

捕まえた動物や飼育するペットに名前を付けられるゲームは多いですが、このゲームは漢字も使えるのが地味に珍しい。

例えば、ポケットモンスターの名付けには漢字を使用できませんし、文字数も6文字まで。一方でモンスターズは8文字ですから2文字も多いのです。



僕はがいこつのモンスターに「祖父」と名付けたのですが、これが「そふ」や「ソフ」だとずいぶんニュアンスが違います。「SOFU」は結構いい感じですが、やっぱり「祖父」がグッとくる。
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漢字が使えることにより名前のバリエーションも増えて、「何にしようかな~」と思い悩む楽しい瞬間が増えました。

そしてたくさんのモンスターを仲間にしたら、さらに楽しい要素を味わえます。むしろ、これこそがモンスターズの醍醐味と言ってよいでしょう。



このゲームには「配合」というシステムがあり、2体のモンスターを掛け合わせると、また別のモンスターを誕生させることができるのです。

モンスターにはそれぞれランクがあるのですが、FランクとFランクのモンスターを配合させて、Eランクのモンスターを、今度はそのモンスターを配合させてDランクを……と、どんどん強くしていくことができます。 

今のランクよりも高ランクのモンスターになると強さも格段に上がるのでとてもうれしいのですが、実際のところこれがなかなかうまくいきません。
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