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2024.01.05

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ラフォーレ原宿の2.5階「グレイト」オーナーに渡辺真史さんが直撃。魅力の秘密を訊いた

渡辺真史●1971年、東京都生まれ。ベドウィン & ザ ハートブレイカーズのディレクター。ローカルとインターナショナル、2つの視点で東京をクルージング。

渡辺真史●1971年、東京都生まれ。ベドウィン & ザ ハートブレイカーズのディレクター。ローカルとインターナショナル、2つの視点で東京をクルージング。

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ラフォーレ原宿の2.5階は、ひとつのショップで構成される。独特のセレクトで世界中のファッションフリークを魅了する「グレイト」。オーナーの久保光博さんを伺った。

渡辺 最近、すごくお忙しそうで。

久保 先日お会いしたときは、LAへ買い付けに行く直前でした。

渡辺 3週間ごとに日本と往復しているんでしょ? 久保くんは、とにかくエネルギッシュ。天井近くまでぎっちりと服が並ぶこの店も、そのまま久保くんのイメージ。

久保 自分のやり方で、ブレずに続ける。それでもう18年が経ちますね。

渡辺 ここを立ち上げる前は?

久保 「リボルバー」というブランドにいました。ブランドを作ったキリさんとアラタさん、当時は僕と3人体制。すごく勉強になりました。

渡辺 なるほど。で、2005年から「グレイト」だ。

久保 はい。20坪のフロアから始まり、今では約180坪に。取り扱うブランドの数も300を超えました。オープン当初は、「ジョン・ガリアーノ」など海外のとがったブランドを揃えていたのですが、ラフォーレ側から「絶対売れない」と言われていました(笑)。

渡辺 でも、蓋を開けてみれば大成功だった。日本人だけではなく、ファッションデザイナーであるゆえ、ヴァージル・アブローら海外のセレブリティたちも夢中にさせている。



久保 コロナ禍でもブレーキをかけず、突っ走ってきたのが良かったのかもしれません。あの時期、ほとんどのショップがブランドへの発注をキャンセルする中、ウチは仕入れを続けました。対面は難しくてもECがあるし、閉鎖的なムードでも欲求を抱えている人も多いはずだって。

渡辺 そういうブレない姿勢が、ユーザーにも取引先にも信頼される。

久保 そうなんです。コロナは僕にとって、逆にチャンスでした。

渡辺 情熱と行動力、さらに先見性まで備えた久保くんらしい話だね。

久保 結局、何事もカラダとアタマを使って気持ちを示していく。先輩たちからそう教えてもらいました。

渡辺 今ではラフォーレの1階にも店舗を広げているけれど、今後の目標は? ラフォーレ原宿を「グレイト」で埋め尽くすとか?(笑)

久保 それはラフォーレ次第(笑)。ですが、この場所から動く気はありません。原宿は、僕ら世代の服好き、カルチャー好きにとって特別な場所。ただ、地域性だけではダメ。スケールアップにはグローバルマインドが不可欠。広い視野と柔軟な発想で、原宿をもっと楽しくしたいです。

——ほとばしるパッション、澄み渡るビジョン。ますますグレイトな飛躍を期待せずにはいられない。
グレイト
住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿1F・2.5F
電話番号:03-3408-6908
営業:11:00〜20:00 f無休
________gr8


若木信吾=写真 増山直樹=文

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