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量をコントロールすれば、毎日酒を飲んでもOK



――「最近飲んでないから弱くなって」という人もいますが、お酒を飲む頻度が減ると、酔いやすくなりますか?

1〜2週間、お酒を抜いたところで変わらないですね。ただ年単位で飲まなくなれば、弱くなります。これは肝臓がアルコール処理をしなくなり、その余力を他に回そうとして、分解する酵素をだんだん減らしていくためです。

――じゃあ、休肝日は作っても無駄ですか?

これは諸説ありますが、週1日酒を抜いたところで肝臓がリフレッシュされるかといったら微妙ですね。そもそもアルコールの総量が変わらなければ、1日抜いたところで意味はありません。

例えば休肝日があるから、他の日はバンバン飲むというのであれば、毎日飲んでもいいから、アルコールの総量を減らした方が体にはいい。最近は量をコントロールできるのであれば、毎日飲んでも構わないと言われることが多いですね。

――5日飲まなくても、1日バカみたいに飲んだら一緒ってことですか?

そうです。うちの患者さんで面白いことをやった方がいらっしゃって。1カ月お酒を抜いて、次の1カ月は制限せずに酒を飲んで、肝臓の数値を検査したんです。そうしたら、やっぱり飲めば悪くなって、やめれば良くなるんです。

――つまり1カ月空ければ、肝臓は回復するってことですか?

ところが、回復しない人もいるんです。だから健康診断で肝臓の数値が悪いと言われたら、1カ月お酒を抜いて、病院に行って検査してみるといいでしょう。

この検査で数値が回復していない場合は、肝臓がアウトということなので、お酒は控えた方がいいでしょう。

ただ、数値が回復していたら、いじめすぎないように飲めば、健康で楽しくお酒が飲めるということです。


いつまでも健康に、美味しく酒を飲めるように、体に良い酒の飲み方を心得ておこう。

林田順子=取材・文

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