合わなければ「ついていけません」とすぐ言われる
さて、そういうZ世代に「体育会系スタイル」のマネジメントをするとどうなるでしょうか。
体育会の方には申し訳ございませんが、ここでの「体育会系スタイル」とは(偏見だらけですが)上位下達で厳しい要望を行い、まずは型にはめるマネジメントを指すこととして進めます(実際には自由で自発的なスタイルの慶應高校の甲子園優勝が記憶に新しいように、「体育会系スタイル」もどんどん変わってきていると思われます)。
まず、弱音を吐くことを厭わないわけですので、最初は体育会スタイルでやってみればよいと思います。もしご相談者のハードなマネジメントスタイルが合わなければ、Z世代の部下は「もうダメです」「ついていけません」と言うことでしょう。
そこで「そんなことでどうする!」と言ってもムダです。あなたのスタイルに合わせることはなく、「そんなこと言われても」「別にどうもしません」「辛いから辛いと言っています」となるでしょう。
多様性の時代のマネジャーは厳しい
そういうZ世代を嘆いても仕方ありません。むしろ、そもそも「マネジメント」というのは「なんとかして人を動かして目標を達成すること」ですから、非難されるべきはZ世代をうまくマネジメントできないご相談者になります。
厳しい言い方をすれば「自分のスタイルを変えたくない」という思いが「なんとか人を動かす」という責務より勝ってしまっては、マネジャー失格かもしれません。
そうではなく、どうすれば目の前の多様な価値観の人たちに、目標に適した行動を取ってもらえるようにできるのかを考えるべきです。遠い昔にお釈迦様もおっしゃっているように「人を見て、法を説け」ということです。
自分が好きなスタイルでマネジメントをしてうまくいけばそれに越したことはありませんが、部下がついてこなければ、結局はスタイルを変えていかなければならないのです。