30、40代になると体力や精力の衰え、あるいは腰痛や肩こりなど、体のあちこちに支障が出てくるものだ。
ヨガスタジオ「TUNAGU」で、ヨガ講師を務めるsawakoさんは「肩こり、腰痛の解消、あるいは骨盤底筋の強化による精力アップなど、ヨガは男性にも多くのメリットがあります」と話す。
ヨガの効果やビジネスシーンに役立つ呼吸法などを聞いた。
話を聞いたのはこの人!
sawako●ヨガ講師。少人数制プライベートヨガスタジオ「Studio TUNAGU」を経営。スタンダードなヨガの他にも、セクシュアリティに向き合い、健全な性を解放していく女性性開花ヨガなども不定期に開催している。
男性にヨガをすすめる4つの理由
理由① 姿勢矯正による肩こり、腰痛の解消
ーーまず、改めてヨガとはどんなものでしょう? 流派によっても違うのですが、基本的にはゆっくりとポーズをとって、ゆったりと呼吸をしながらポーズを維持して、元の姿勢に戻る。そして次のポーズをとる。それを繰り返し行うのがヨガです。
運動不足の人がいきなりランニングや筋トレといった激しい運動を始めると、筋肉を損傷したり、膝を痛めるなど、トラブルを起こしやすいもの。その点、ヨガは激しく体を動かすことはないので、普段あまり体を動かさない人にとっても打ってつけです。
――ヨガは柔軟性も身につきますか? ヨガといえば、体の柔らかい女性に向いているイメージがあるかもしれませんが、柔軟性を促進する効果がありますから、筋肉隆々の男性ほど、取り入れたいストレッチと捉えることもできます。柔軟性が良くなれば血流が改善し、肩こりにも効くといわれていますよ。
そもそもヨガは悟りに向かっていくために考案されたといわれ、精神性も高められます。ぜひ、男女問わずチャレンジしてみてください。
ーーほかにどんなメリットがあるのでしょう? まずは姿勢が良くなります。長時間のデスクワークで、猫背や巻き肩になっている人も少なくありませんが、姿勢の歪みは肩こりや腰痛、あるいは頭痛などを招くことで知られています。
ヨガは体幹を支えるためのインナーマッスルや背骨を立たせる脊柱起立筋などが鍛えられますので、姿勢の歪みを改善するのに役立ちます。
また、猫背の人は腹筋が弱いとの指摘もあります。ヨガの動きは、上半身と下半身を繋ぐ腸腰筋や腹筋も使うので、姿勢改善には一定の効果があるとされています。
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