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ポイントはGI値。調理法を選んで賢く、美味しく


 
――GI値を上げてしまう調理法とは?

さつまいもは、焼きいものように、長時間かけてじっくり加熱すると、甘味が増して、ほくほくと美味しくなりますが、比例してGI値も上がってしまうので注意が必要です。

逆に熱が通るのが速いほど、GI値が上がらないので、さつまいもなら輪切りにして、レンジでチンをしていただきましょう。1~2分で柔らかくなる程度に薄く切るのがポイントです。余熱でじっくり柔らかくなってしまうのを防ぐために、すぐに粗熱をとって冷蔵庫で冷やしてからいただくのも大切です。

小腹が減ったときには、焼きいもではなく、レンチンのさつまいもをおやつ代わりに食べてください。甘みは落ちますが、十分に旬の素材を楽しめます。

じゃがいもと里芋はお味噌汁に入れていただくと、満腹感も得られてお得です。フライドポテトや砂糖をたっぷり入れた煮物はダイエットにはNGです。

――ほかにも、おすすめの食材や調理法があれば教えてください。

ココロも体も温まる鍋料理は、これからの季節、夕飯のヘビロテアイテムになりますね。

お鍋をするなら、ほたて、かき、たらなどの旬の食材が入った海鮮鍋がおすすめ。海鮮はカロリーが控えめな割に栄養価が高いんです。ただし、塩分過多にならないよう、スープの飲みすぎには注意してください。

もう一つのおすすめはキムチ鍋です。キムチは血糖値を下げる効果があり、さらにキムチに含まれているカプサイシンが心拍数を上げて代謝を高めてくれるので、ダイエットにはもってこいです。

発酵食品なので腸内環境を整える善玉菌も豊富に含まれており、鍋のなかでもトップクラスの優れもの。塩分が高めなので、こちらもスープの飲みすぎに要注意。豚肉を入れるなら、脂質の多い豚バラではなく、豚モモをチョイスしましょう。



――果物などはいかがですか?

りんご、柿、ぶどうといった秋のフルーツはミネラルを豊富に含み、ダイエットとの相性もいい果物です。

朝の15分ウォーキングのあと、プロテインと合わせてスムージーのようにして食べるとよいでしょう。秋のフルーツは糖質が高めですが、朝なら果糖として体に吸収されるので、太りにくいのに甘くて美味しくいただけて一石二鳥の逸材です。

アップルパイにして食べたり、生クリームたっぷりのパフェでいただくのは高カロリーになるのでお気をつけください。それでも食べ過ぎてしまった場合には、こちらの代謝UPトレーニングを!


代謝が上がる秋からの季節は、実はダイエットを始めるのに適している季節。

朝ウォーキング、代謝アップトレーニングと合わせて、秋の旬を美味しく、賢くいただきながら、今年こそ秋冬太りを回避しよう。後半は筋トレに効く秋の味覚を紹介する。

アントレース・高山奈美(メディア・ビュー)=取材・文

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