鈴木真悟のVintage Clothes Cruise●古着使いが巧みなデザイナー・鈴木真悟。定期的にお気に入りを探しに古着店を巡るという彼に同行し、注目古着店をショップクルーズ!
いつまでも我々を惹きつけてやまない古着。だが年を重ねたら向き合い方のアップデートは必要だ。
古着と上手に付き合うのが、19SO(ナインティーンエスオー)デザイナーの鈴木真悟さん。彼の“行きつけ”を巡りながら大人の古着の選び方と着こなしのヒントを探ろう。
鈴木真悟(すずきしんご)⚫︎「サタデーズ ニューヨークシティ」でプレス、そしてブランドマネージャーとして活躍したのち、2020年に独立。自身のブランド「19SO(ナインティーンエスオー)」を設立する。展開するコレクションは、普段の生活に落とし込みやすいと評判。
祐天寺の行きつけ店を訪れた前回に続き、今回は東京を代表する古着の街、下北沢に今年10月お目見えしたばかりの新店をディグる!
▶︎すべての写真を見る 「ANOCO.(アノコ)」 10月に誕生したばかりの同店はディレクターを務めるスタイリスト、守田圭佑さんのセレクトセンスとユニークな構成が話題。スポーティからトラッドまで、1980年代〜2000年代初期の古着が揃う。守田さんが店頭に立つこともあるためプロ目線からアドバイスをもらえるのもうれしい。
住所:東京都世田谷区北沢2-12-7 COSMY下北沢3F営業:15:00〜21:00、不定休@anoco._shimokitazawa セレクトが面白い! 現役スタイリストの古着店
鈴木 ここは最近オープンしたばかりで、ディレクションしているのはスタイリストの守田くん。今日はよろしくお願いします!
守田 こんにちは!
鈴木 守田くんは僕のブランドのビジュアル制作にも携わってくれています。スタイリストがディレクションする古着店っていうのがミソで、とにかくアイテムのチョイスが面白い。
守田圭佑(もりた・けいすけ)●スタイリストのTEPPEI氏に師事し2022年に独立。雑誌やWEBなどのファッションメディア、ブランドのビジュアル制作などを中心に活躍。2023年9月、下北沢にオープンさせた自身がディレクションした古着屋も話題に。
守田 昔から古着が好きで、スタイリストになる前は古着店で働いていたんですよ。スタイリストになってからも仕事で古着を買っているうちにどんどん増えていって……(笑)。タンスの肥やしにするのはもったいないので、誰かに着てもらいたく古着店をやることにしました。
鈴木 じゃあ、ここに並んでいるのは私物の古着が多い?
守田 新たに仕入れたものを中心に置き、少し私物も混ぜています。メンズとレディースで分けずミックスして並べています。
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