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2拠点生活になりライフワークバランスがシームレスに

本間さんは、月額5万5000円で、自然の中にもうひとつの家を持つことができるセカンドホーム・サブスクリプションサービス「SANU 2nd Home(サヌ・セカンドホーム)」を創設し、ディレクションを手掛けている。“Live with nature./自然と共に生きる”というコンセプトを掲げ、自然の魅力や、人と自然がいかにバランス良く生きるかを提案&発信しているのだ。



本間さん自身、故郷の会津若松で生まれ育ち、幼少の頃より自然の中で遊ぶことが大好きで、今も夏はサーフィンやフライフィッシング、冬はスノーボードを満喫し、現在は東京と北海道の2拠点生活を実践している。「どちらか一方だけになってしまうと、日常生活が物足りなくなると思います」と、言いつつその魅力を語る。

「東京には友達がたくさんいますし、大好きなバーや飲食店もあるので、定期的に住んでいたいんです。みんなでクラブやバーなどに集まって、お酒を飲みながら好きな音楽を聴いて、仲間とくだらない話をする時間は何ものにも代えがたい。あと多くの人と出会えるのも東京ならではの魅力だと思います。

北海道は道内の中央部に位置する上川郡という場所で、大雪山の麓(ふもと)に住んでいます。麓に住んでいると冬場などは朝9時のミーディング前の1時間半だけさくっとスノーボードに出かけられるなど、日常の中に自然が入り込むんですよ。東京から北海道へ旅行することって、時間的にも体力的にもなかなか大変。行けて年に数回しかない特別な行事じゃないですか。



そうやって特別な体験として遊ぶことと、朝ごはんを食べるように当たり前に自然のなかで遊ぶことは全然違って、日常に溶け込んでいるほうがより力が抜けるんです。『せっかく遠くの山まで来たんだし、もったいないからもっと滑ろう』とはならず『今日は疲れたから帰ろう』ですむ。自然のリズムでできるのが何よりも魅力です」。

気が向いたら自然に触れ、好きなときに仕事をする。本間さんのライフワークバランスはシームレス。

「仕事がある平日を我慢して休日を楽しむということは性格的に向いていません。仕事も遊びも我慢する時間があまり耐えられないたちなので、SANUというサービスを始めました。やはり自分が好きなときに自然の中で過ごしたいという思いと、仲間に自然の魅力を知って欲しいという思いがありました」。


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