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朝ご飯をしっかり食べたほうがいい理由



ーー男性が今すぐ実践するべきことをお聞かせください。


まずは、タンパク質を含んだ朝ご飯をしっかりと毎日食べましょう。おにぎり1個やパンだけではなく、たまごや納豆といったタンパク質を取り入れた朝食が大切です。

男性の太る原因の多くはズバリ、食後高血糖です。

朝食を抜いている方が炭水化物を多く含むお昼ご飯をたくさん食べると、食後高血糖が起こり、血糖値を下げるインスリンと呼ばれるホルモンが過剰に分泌され、脂肪として蓄積されてしまいます。

タンパク質を含んだ朝ご飯をしっかりと食べると、昼食後の高血糖が抑えられます。

もうひとつ太りにくい体を目指している方に覚えておいてほしいのが、早食いをやめてほしいということ。

忙しくてなかなか食事に時間をかけられないという人は、食事の15〜30分前にナッツや魚肉ソーセージなどの低糖質なものを食べるのがおすすめです。いきなりお米や麺類などの糖質をお腹に入れるより、消化管ホルモンの働きによって血糖値の上昇を防げます。

とにかく、インスリンを過剰に出さないために、サラダやスープ、みそ汁でもいいので、炭水化物をひと口目から食べないように意識してくださいね。

ーー最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします!

朝食抜きダイエットや16時間断食ダイエットが流行していますが、実践したあとに体調不良を訴えている人が増えています。やはり個人差によって合う・合わないがありますからね。

特に、日頃から疲労感に見舞われている人は疲労がさらに強くなる可能性があります。

また、朝食を摂らないことで、体内リズムが夜型になっていきます。夜型になると、夜食を多く食べてしまったり、寝るのが遅くなってしまうなど、太る原因になります。

また、先ほどからお伝えしている食後高血糖は、3食しっかり食べることで抑えられます。体を引き締めたいと考えている男性は、明日から朝食をしっかり摂って、適度な食後の運動を心がけてくださいね。


甲状腺機能を活性化することが、太りにくい体づくりにつながる。
①食べ過ぎには気をつけながら、②不足しがちなミネラル(特にマグネシウムや亜鉛)やタンパク質を意識的に接種し、③食後高血糖を防ぐために朝食はしっかりとる。
ーー以上3点を意識しながら、「太りにくい体質」をゲットしよう!

久坂部多月=取材・文

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