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2023.10.19

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創業100年の木村石鹸によるシャンプー「12/JU-NI」はなぜバズったのか。キーマン2人にインタビュー!


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日本の家庭を支え続ける木村石鹸。来年、創業100周年を迎える今も職人による”釡焚き”製法で石鹸を製造する大阪府八尾市の老舗だ。

そんな木村石鹸だからこそ作れたクラフトシャンプー「12/JU-NI(ジューニ)」がSNSで話題となり、異例のヒットになっている。

開発を担当した多胡さんと、ブランド担当の鹿嶋さんに、ヒットの要因を聞いてみた。

非効率な“釜焚き製法”を今も続ける理由

木村石鹸は、歴史ある「釜焚き」により石鹸の製造を行っている。釜焚き製法は油脂の種類や季節などのさまざまな状況によって微妙な変化があるため、常に同じような製造はできない。

つまり、職人の経験と勘を頼りにする製法だ。

それに対して鹿嶋さんは「職人さんの五感が必要で手間がかかるということもあるんですけど、やはり海外から原料を仕入れたほうが安いという効率の面が大きい。日本の経済発展とともに、失われた技術という側面があるのではないか」と話す。


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