▶︎すべての写真を見る 着流すことの格好良さ。それにオーシャンズが気付いたのは、上質なスーツにスニーカーを合わせた、ショーン・ステューシーさんの姿にあった。
そして、そのエッセンスが備わる一着を“あの人”が持っていた!
ショーン・ステューシー作、これぞ元祖“着流しスーツ”
西海岸のユースカルチャーに端を発し、世界的な存在となったステューシー創始者、ショーン・ステューシー。
ストリートスタイルを追いかけた我々の先端を常に走っていたが、とりわけ年を重ねたショーンさんが見せたスーツの着こなしは特別だった。ややユルめなシルエットながら、どこかキマっており、軽やかにヴァンズを合わせていたのだ。
彼が率いたかつてのブランド、エス ダブルでもスーツがリリースされており、まさにストリートブランドが作るそれの原点とも言うべきもの。
幸運なことに、今回モデル出演とディレクションで特集に携わってくれた、オーシャンズ連載「
種カジのタネあかし」でお馴染み種市 暁さんがそのスーツを所有していたのだ。
それが上質なフランネル素材を用いたダブルブレストスーツ。パターンやディテールにストリートな要素はいっさいなく、実に正統派である。本格スーツを自由に気流す。
その格好良さを彼はスタイルで、モノ作りで体現していたのだろう。
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