「Camp Gear Note」とは…… ほどけないようにと、固く、しっかり結んだときほど、不思議と靴紐がすぐにほどけてしまう。こんな経験は、誰にでもあるに違いない。
靴紐を結ぶときは「蝶結び(別名・はな結び)」を使うのが一般的。しかし、誰もが知っているこの結び方をほんの少しアレンジするだけで驚くほど、ほどけにくくなる。
言わば、“靴紐のロープワーク”。ほどけるストレスをなくしたい登山家たちの間では知られたテクニックで、もちろん日常やスポーツなどにも有効だ。
ここでは蝶結びをベースにした代表的な簡単アレンジ方法を3つ、ご紹介しよう。
【写真16点】「ほどけづらくなる蝶結び」を写真でチェック ①ほどけやすい靴紐には「蝶結び+ひと結び」
誰でもすぐに使える簡単な結び方だ。
ほとんどの靴紐に対して蝶結びは有効な結び方だが、滑りやすい素材や太さがある一部の靴紐では効きづらいこともある。
そこで覚えておきたいのが、蝶結びにもう1回、「ひと結び」を加えて補強する方法。スポーツ選手も使っているほど、メジャーな結び方だ。
まず、普通の蝶結びを作る。
結び方はとっても簡単。まずは普段通り、靴紐を蝶結びにするところからスタートする。
2つの輪を長く引き出す。
結び目をきっちりと締めたら、ここからがポイント。出来上がった左右2つの輪を長めに引き出しておく。この作業が「蝶結び+ひと結び」の唯一にして最大のコツだ。
左右の輪を絡めて……。
続いて、引き出した輪の1つを、もう一方に絡ませるように1回巻く(ひと結び)。
結び目をぎゅっと……。
引き締めたら完成。
そして、結び目を引き締めたら完成だ。このほんのひと手間を加えるだけで、驚くほどほどけづらくなるのだから不思議なものだ。
ほどきたいときは、紐の先端を引っ張れば、いつもの蝶結びと同じように簡単にほどくことができる。
細め、薄めの靴紐と相性がいい。
非常に簡単で、強度も高い結び方だが、あえて難点を上げるならば、ブーツのように太くて厚めの靴紐だと結び目が大きくなって、見た目がもっさりと野暮ったくなること。スニーカー程度の紐の太さならば、気にせず使えるだろう。
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