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2023.10.17

ライフ

山下達郎のカセット、クリアレコード、蕎麦etc. YOSHIROTTENのモノ語りは実に個性的だ!

中央に陣取るグラフィカルな石はパイライト。“偽物の金”とも呼ばれ、日本では火打ち石として使用されてきた。そのほかにもユニークな石を集め、学び、知識欲を満たしているという。

中央に陣取るグラフィカルな石はパイライト。“偽物の金”とも呼ばれ、日本では火打ち石として使用されてきた。そのほかにもユニークな石を集め、学び、知識欲を満たしているという。

「Feel So Goodなモノ語り」とは……
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YOSHIROTTENさん
1983年生まれ。グラフィック、映像、音楽、照明など、あらゆる手法を駆使し表現するアートワークは注目の的。広告ビジュアルや店舗の空間創作に加え、ミュージシャンのMV製作など活躍の場は多岐にわたる。yoshirotten
阿部勇紀さん
1982年生まれ。ミュージシャンとして活躍し、2018年に「ハイプビースト・ジャパン」に参加。yvkiabe

阿部 さすがの個性的ラインナップですね(笑)。例えばこの石。

YOSHIROTTEN 石、集めてるんですよ。海外に行ったときによく買ってきたりします。



阿部 子供の頃は拾ってきたりしましたけれど、なんでまた?

YOSHIROTTEN 地球ができたときから存在し、割れて砕かれて丸くなってと、気の遠くなるような月日を経て今ここに存在している。その事実に感化されてしまい……。

阿部 ロマンありますね。

[左上]ただただ美しいと語る鹿児島在住の写真家、有村勇史氏の一枚。[右上]毎回刺激をもらうという山内聡美さんの作品。[下]マナヒライさんによる風景写真。実験的な彼女の作風とは異なる特別な写真。

[左上]ただただ美しいと語る鹿児島在住の写真家、有村勇史氏の一枚。[右上]毎回刺激をもらうという山内聡美さんの作品。[下]マナヒライさんによる風景写真。実験的な彼女の作風とは異なる特別な写真。


YOSHIROTTEN あとは単純に造形的な美しさ。家に飾っておくだけでも気分がいい。それはこの写真にも言えます。ポジフィルムをクリアケースに封入したものは、山内聡美さんという写真家の作品です。阿部さんも仕事でご一緒したことがありますよね?

阿部 ありますね。ほかの作品を作った方も友達?

YOSHIROTTEN 有村勇史君はフィルムで撮影した自然の風景がすごくきれい。マナヒライさんは現像時にあえてエラーを起こしてそれを写真として切り取る作風が面白い。

阿部 それぞれ特徴がありますね。心地いい空間づくりという点ではこのパロサントも?

香りが好みで日々リラックスする手段として火を付けるという香木。空気を浄化するともいわれ、ラテンアメリカの先住民が“神の木”と呼び、魔除けに使用した歴史も。

香りが好みで日々リラックスする手段として火を付けるという香木。空気を浄化するともいわれ、ラテンアメリカの先住民が“神の木”と呼び、魔除けに使用した歴史も。


YOSHIROTTEN そうですね。石との相性も、なんだか合っています。

誕生日に瀧見憲司さんからもらったトーキング・ヘッズの激レア盤も含め、色彩に魅了され集め続けているクリアヴァイナル。ダンスミュージックからロック、アンビエントなど、ジャンルは多彩。

誕生日に瀧見憲司さんからもらったトーキング・ヘッズの激レア盤も含め、色彩に魅了され集め続けているクリアヴァイナル。ダンスミュージックからロック、アンビエントなど、ジャンルは多彩。


阿部 レコードはクリアヴァイナルのものばかりですね。

YOSHIROTTEN 楽曲も最高ですが、透明感あるプロダクトとして、色合いが見ていて気分いい。

阿部 ここまで揃うと確かに美しい。やっぱり目線が面白いです。

車内ではテープ派で、洋楽・邦楽問わず新譜も定期的に購入。特に山下達郎さんは大好きで、ドライブ気分が最高だと言う。ちなみに、最も好きな楽曲は「蒼氓 (そうぼう)」。達郎さんの妻・竹内まりやさんもお気に入り。

車内ではテープ派で、洋楽・邦楽問わず新譜も定期的に購入。特に山下達郎さんは大好きで、ドライブ気分が最高だと言う。ちなみに、最も好きな楽曲は「蒼氓 (そうぼう)」。達郎さんの妻・竹内まりやさんもお気に入り。


YOSHIROTTEN ただ、カセットテープはシンプルに聴いて心地いいもの。山下達郎さんは昔から大好き。そんな矢先、達郎さんから楽曲「スパークル」のMV制作のオファーをいただき、今年いちばんテンションが上がった瞬間でした。

蕎麦が持つ魅力の源をあらゆる方面から解説したものからツウが通う名店を紹介したもの、蕎麦にまつわるユニークなエピソードをまとめたものまで。他県への蕎麦遠征の際に電車内で熟読しているという。

蕎麦が持つ魅力の源をあらゆる方面から解説したものからツウが通う名店を紹介したもの、蕎麦にまつわるユニークなエピソードをまとめたものまで。他県への蕎麦遠征の際に電車内で熟読しているという。


阿部 蕎麦の書籍も気になります。

YOSHIROTTEN 蕎麦、好きなんです。気になる店やイベントがあったら全国各地へ出かけてしまうほど。都内の店も毎週、結構な頻度で行っていて、蕎麦専用のインスタのアカウントも作っちゃいました。

阿部 すべてを俯瞰してみると、五感すべてに「Feel So Good」を追求していることがわかりますね。
この記事は、オーシャンズ11月号のほんの一部。すべての特集は本誌でチェック!


品田健人、箱島崇史=写真 オオサワ系、黒澤卓也=文

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