▶︎すべての写真を見る 「501」の魅力は老若男女、趣味嗜好、時代の気分までを受け止めてくれる普遍的なデザインとシルエットにある。
ここで紹介する3人も年齢や性別はさまざまだが、501に対する愛だけはみな不変だった。
「501」スタイル語り
[501 DATA]model:501 ブラック size:W36×L32。デニム1万4300円/リーバイス(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501) ジャケット=古着 シャツ=自作 スニーカー=ヴァンズ
芸人 コカドケンタロウさん (45歳)中学時代に、地元大阪・アメ村の古着店で出会った「501」の“66モデル”。以後、コカドさんはヴィンテージやアメカジに魅せられてきた。
「今の気分はゆったりめではきたいので36インチがベスト。そしてブラックデニムの場合は適度な色落ちが大事。真っ黒だと重すぎるし、かといってグレーまではいかない絶妙なカラーが好み。このモデルは僕が思う理想型です」。
そこに羽織っていたのは古着のスーベニアジャケットで、インナーには陽気なアロハシャツを合わせている。
「このシャツは気に入った生地と型紙を入手して、ゼロから自分で作りました。いつかデニムも作ってみたい。それ用のミシンはもう購入済みです(笑)」。なんともデニム愛に溢れるコカドさんだった。
[501 DATA]model:150th 501 ブラックリンス size:W29×L32。デニム1万8700円/リーバイス(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501) ブルゾン=サカイ シャツ=ザ・ノース・フェイス パープルレーベル スニーカー=ニューバランス
会社員
今枝茂樹さん (60歳)若い頃から古着に傾倒。久しぶりに現行品をはいたという今枝さんは、開口一番「はき心地の良さがぜんぜん違う!」と驚嘆の声を上げた。
「リネン混だからタッチが軽いし、しかも涼しい。60歳を迎えた僕にはこういうデニムが最適なのかも(笑)」。モノトーンスタイルを普段から好み、この日もMA-1×BDシャツでそれを実践。
「経年変化がリアルに再現されているデニムなので、黒、白、グレーの装いでも全身に奥行きが生まれる。現行品とは思えないようなこの『501』は、色落ち加減が秀逸です」。
[501 DATA]model:501 ライトインディゴ size:W32×L32。デニム1万4300円/リーバイス(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501) ジャケット=シャネル ビスチェ=ザ・ニューハウス 靴=プラダ バッグ=アライア
スタイリスト、ザ・ニューハウス ディレクター
新居由梨さん 普段はオーバーサイズのデニムを好む新居さん。選択したのは彼女にとって大きめの32インチだ。
「リーバイスの女性ものといえば、ハイウエストの『701』。キレイにはける定番ですが、メンズライクにコーディネイトしたいときは『501』がベスト。女性でもすんなり受け止めてくれる包容力があります」。
ルーズなボトムスに合わせたのは、ツイード地のジャケット。
「いい意味で野暮ったいシルエットのデニムだから、トップスはラグジュアリーなものを。さらに革靴や女性らしい小物を合わせることで、デニムとのコントラストを意識しました」。