▶︎すべての写真を見る 極上の柔らかなカシミヤ、艶やかで張りのあるレザー。鮮やかなアクアリウムカラーに、繊細で優美なジュエリー。
そんなラグジュアリーを纏ったプロダクトの細部に宿るカジュアルのエッセンス。
異なる要素の“共存”に成功した今季のエルメスを眼前すれば、少々早い冬支度に自然と心が踊り出す。
「エルメス」が仕立てるラグジュアリーとカジュアルの“共存”
ジャケット99万2200円、シャツ16万2800円/ともにエルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
上質素材の代名詞であるカシミヤに撥水加工を施したファブリックをボディに採用する。一般的には水に弱いとされるカシミヤだが、その弱点を見事に克服したハイブリッドなハーフジップジャケット。
その襟は、シアリングとシープスキンによる、バイマテリアルなボリューム感たっぷりの仕様で、リュクスさを大胆に表現している。
決してかしこまらず、カジュアルユースに応えてくれる。2面性の共存が心地いいのだ。
ジャケット46万8600円、パンツ135万3000円、ブーツ25万8500円/すべてエルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
一見ベーシックなナイロンジャケットには、カラーバンドと袖口、サイドの一部に走らせたネイビーのトリミングやシンメトリーに開くフロントのWハーフジップなど、新しいバランスが随所に加えられている。
そこに合わせたのはラバーのようなしなやかさを備えたラムスキンのパンツ。アヴァンギャルドな組み合わせにも関わらずすんなり馴染むのは、ウエストのドローコードや裾のリブといったスポーティなディテールが効いているから。
全体を落ち着いたトーンでまとめたところも、相反するふたつの要素を際立たせるポイントとなっている。
ブーツ14万800円、パンツ21万6700円/ともにエルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
スニーカー全盛の時代だが、一歩先を行くファッション巧者たちは、この秋冬、ブーツに目を向けているはず。ただ、重厚で窮屈感のある旧態依然とした一足では決して満足できない。
この二律背反に対するエルメスからの回答がこちら。超軽量パラシュート・ファブリック素材の“動ける”ショートブーツだ。
その軽快なルックスに加え、撥水加工や、グリップ力とクッション性に特化した軽量ラグソールを搭載し、機能面にもいっさい手抜かりなし。
アウトドア由来という男らしさやタフネスさも我々の所有欲をなんともくすぐってくれる。
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