▶︎すべての写真を見る 屈強な肉体で海外の巨漢たちと真っ向勝負するラグビー日本代表。そんな超一流ラガーマンたちのカラダづくりには、オーシャンズ世代にも役立つヒントがちりばめられている。
そこでラグビー日本代表を支える太田千尋コーチに、
現役選手のように“着流しスーツが似合う”ボディメイク術を聞いてみた!
| 教えてくれたのは ラグビー日本代表 ストレングス&コンディショニングコーチ 太田千尋さん 1979年、千葉県生まれ。日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。クボタスピアーズやラグビーU-20日本代表、慶應義塾大学などで経験を積み、2013年から現職。19年のラグビーW杯にも同行し、史上初となるベスト8進出を支えた。 |
トレーニング前の姿勢チェック
[NG]①左右の肩甲骨が離れている。②肩が前に入っている。③手の甲が前向きに。 [OK]④骨盤が真っすぐ立っている。⑤胸がしっかり開いている。⑥手のひらが前に向く。
「筋力を100%引き出し、トレーニングの効率を最大限に高めるために、欠かせないのが正しい姿勢です」(太田コーチ)。
言わずもがなだが姿勢はスーツ姿においても重要なファクター。まずは正しい姿勢をモノにしよう。
「ラグビー日本代表のメディカルトレーナーと選手の状態を確認するときに、観察する共通ポイントが姿勢。手の甲が前を向いていると、腕や肩が内側に巻き込まれた“巻き肩”になり、背すじが曲がった猫背の姿勢になっている証拠です。
手のひらが前になるようにすると、左右の肩甲骨が背骨に寄り、胸が開き、背すじが真っすぐ伸びます。そして骨盤をしっかり立てることを心がけましょう」。
カラダを横から見た際、耳と肩、骨盤が一直線上に並ぶのが良い姿勢の証し。
トレーニング①
良い姿勢、可動域を作る「リバースフライ/1日20回」
効果のある部位(可動する部位)①大胸筋(可動域)②菱形筋(筋力)
プロアスリートがトレーニングの前に行うのが、筋出力を高め、ケガを防ぐためのアクティベーションだ。
「なかでもおすすめのアクティベーションがリバースフライ。日常生活で、猫背になっている姿勢をまず改善するために行います。
肩甲骨を動かし、胸を開くことで上半身の各部の筋肉の連動性が向上し、その後のトレーニング効果が高くなる姿勢になります」。
①立った状態から両腕を前に上げて、肘を真っすぐ伸ばす。腕は肩の高さで、手のひらは常に上向きにしておく。
②息を吐きながら、両腕を左右に開く。腕の高さは肩の位置で、肘は伸ばしたまま。吸いながら元の位置へ戻す。
[POINT]
両腕を開いた際、左右の肩甲骨をしっかり寄せる。僧帽筋が硬く肩がすくみやすい人は、事前にトリガーでリリースしておきましょう。腕の動きで姿勢がブレないよう体幹も安定させよう。
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