「Camp Gear Note」とは…… アウトドアショップやショッピングサイトには、毎シーズン、数多くの新作ギアが並ぶ。しかし、中には入荷するとすぐ完売してしまい、なかなか皆さんの目に触れない隠れた人気商品がある。
今回は、そんな入荷即完売必至の商品を4つピックアップして、それぞれの人気の秘密を掘り下げてみよう。
【写真19点】「“入荷即完売”状態が続くアウトドアギア」を写真でチェック ① 名作・魔法の鍋をアウトドア×現代版にアップデート
「B.C.cuisine Pot16」2万2000円／エバニュー 03-3649-3135
「味わい鍋」という、傑作鍋をご存知だろうか。
主婦たちの声を集めて1980年代に作られた、極厚アルミ鋳造による超ロングセラー鍋である。もしかしたら、あなたの実家でも使っていたかもしれない。
この名作をベースに、エバニューがアウトドア仕様に細部をアップデート。台所でも焚き火でも使える、ちょうど良いサイズの鍋として生まれ変わったのが「B.C.cuisine Pot16」だ。
鋳造による精度の高さこそが、この鍋の核心。
鋳造で形作られる、分厚いアルミ製のメリットは数多い。
まず、熱伝導、蓄熱性に優れており、分厚さに反して軽いこと。熱を満遍なく、全体に素早く伝えるので、料理にまろやかに熱が伝わり焦げ付きづらい。焦げ付き防止コーティングも施されていて、後片付けの手間も少ないのだ。
さらに、精度の高いアルミ鋳造なので、蓋と本体がぴったりと密閉できる。この構造が鍋の中に密閉効果を生み出し、煮込み料理や炊飯をはじめ、さまざまな料理を美味しく仕上げてくれるのである。
サイズや形状にも、うんちくが盛りだくさん。
直径16cm、容量1500mlという大きさは、1〜2人用の夕飯と朝食を作るのにぴったり。
料理が残ったらそのまま冷蔵庫に入るし、あらかじめ調理しておいてクーラーボックスに入れて持ち運ぶこともできる。アルコールストーブや小型ストーブなど、火器を選ばず使えるのもうれしい。
焚き火も、ダッチオーブンのように上に炭を置くのもOKなアウトドア仕様。
おすすめは密閉性を活かした無水カレーやアクアパッツァ。蓋はフライパンとしても使える。
独特な蓋の形状は、チェーンで吊り下げたり、枝やペグを刺して動かすためのもの。機能的でいてアウトドア感を高めてくれる武骨なデザインだが、台所にも置いても馴染みがいい。
製造は味わい鍋と同様、鋳物の町として知られる、埼玉県川口市の町工場に依頼しているそう。煮込むだけで、なんでも美味しく仕上げてくれる魔法のような鍋だ。
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