2011年のバートコンテストのメンツが凄すぎる
当時はバート界の新星と言われていた堀米雄斗
次に紹介したい写真が、現在自分もスタッフとして関わらせていただいているAJSAの、2011年7月に開催された一戦なのだが、注目していただきたい部分は、ストリートではなくバートになる。若年層からしたら、バートが競技種目のひとつとして行われていただけでも驚きかもしれないが、優勝したのが世界のバートシーンのトップに立つ芝田モトで、2位がストリートで世界のトップに立った堀米雄斗だということを知ったらどう思うだろうか!?
「ストリートも滑れなきゃパークスタイルは勝てない」これは現在日本の男子パークシーンでトップに立つ永原悠路が、つい最近自分に対して放った言葉なのだが、それ以前にパークスタイルはバートができなければ滑れないと言われている。
いわば種目の壁を超えてオールラウンドに滑れなければ勝てないということの裏返しなのだが、それはアマクラスの顔ぶれを見ても明らかで、なんと池田大亮(優勝)や白井空良(6位)といった、現在はストリートを主戦場とするトップスケーターもバートのコンテスト出ていた事実には、驚きを持つ人もいるはずだ。
プロアマオープンの表彰台。右から2番目が優勝した芝田モト、 3番目が準優勝の堀米雄斗、4番目が3位の佐野誠哉
アマクラスの入賞者。右端が優勝した池田大亮。白井空良は左から3番目。 他にも渡辺雄斗(左から2番目)や本橋暸(左端)らの姿も
今度はストリートに出場!?
優勝した桑本透伍(右)と、AJSAバートに続き同年同月に行われた GATEのストリートに出場した堀米雄斗(左)
堀米雄斗と同じく同月にストリートとバートの両種目に出場した 池田大亮(右)と、性別の壁を超えて出場していた西村碧莉(左)
また、当時はAJSA以外にもGATEと呼ばれるコンテストがあったのだが、振り返ると実に面白いデータが浮かび上がってくる。
これは前述のAJSAと同じ2011年7月に開催されたものになるのだが、当時の優勝は圧倒的なハイエアーを武器に活躍していた桑本透伍。彼の実力からしたら、そこには何の驚きもないのだが、注目すべきは堀米雄斗が今度はストリートの方に出ていることではないかと思う。同年同月の、しかも同パークで開催されたコンテストで、全く違う種目に出ているのだ。しかもどちらも入賞を果たしているのだから恐れ入る。
ただこれはアマクラスに出場していた池田大亮にも同じことが言えるし、西村碧莉も性別の壁を作らずに、男子に交じり果敢にチャレンジしていたので、種目や性別が違うからといって無意識に壁を作るのではなく、貪欲にチャレンジすることが、いかに大切であるかがおわかりいただけると思う。後にトップライダーとなる人物の幼少期は、皆がこのような道を通ってきたのだ。
GATEにて入賞した面々。堀米雄斗は両種目で入賞している。
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