新世代の到来を告げるひとつの答え
当時わずか9歳で優勝した岸 海。ただ世に出てくるのがあまりにも早すぎたのか
そこで自分の持っているこの場所の写真を振り返ると、最も古いものが2010年6月に行われた「éS Game of S.K.A.T.E.」になる。
ただこの写真を見ただけでは、「本当にMap’s Tokyoなの⁉︎」と思う方もいるかもしれないので、念のため補足しておくと、正確にはパークの真横にあるミズノフットサルプラザ千住で行われたイベントになる。ただ同じアメージングスクエア内にある施設であり、大きなイベントを開催する時は、合わせて利用されていた場所でもあるので多くの人の認識はMap’s Tokyoで間違いないだろう。
そしてこの時に優勝した人物だが、現April Skateboardsの岸 海になる。弱冠9歳のキッズが並いる大人の猛者達を抑えて優勝した事実は、今思えば新時代の訪れを告げるひとつの前兆であったと思うが、「出る杭は打たれる」という言葉があるように、コンテストよりもストリート全盛の時代(今でもそのような傾向はあるが)にあっては、好意的な言葉はまだ少なかったように記憶している。
それもあってか、この後彼は一旦シーンから姿を消すことになってしまうのだが、見事なカムバックを果たし、現在は日本を代表するテクニカルスケーターのひとりとして活躍しているのは周知の事実。ともすれば、彼が13年前にS.K.A.T.E. Gamesというフラットトリックの猛者が一堂に会したコンテストで優勝したのは、必然だったと言えるのかもしれない。
普段はコンテストに出ないような当時の国内トップテクニカルスケーターが一堂に介した
3/5