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物件の契約前後で大忙し


物件に当たりをつけることができたら、そこからは大忙し。

まずは、物件を契約する前に、保健所に「ここで民泊をしてOKか?」の確認をし、消防署には「どんな消防設備が必要か?」を確認する必要があります。

さらに、物件の契約後には実際に保健所へ書類の届出をしつつ、必要に応じて消防設備の設置をしなくてはいけません。

また、そんな届出関係をクリアしたら、いよいよお部屋作り。

ベッドやテーブルといった家具や、冷蔵庫などの家電も必要になります。

とはいえ、当時の私に潤沢な資金はもちろんないので、メルカリやラクマなどのフリマアプリ、近くに住む人のいらなくなったものを譲ってもらうジモティーなどのサービス、ニトリなどの家具量販店などを利用して、20万円ほどでかき集めました。

敷金・礼金・仲介手数料などの費用も総額で80万円程度はあったので、この時点で初期費用には100万円ほどかかっています。 



1軒目の室内写真。ダイニング(上)にはジモティーで引き取った家具を置き、客室(下)の布団やシーツはニトリでそろえました (写真:『民泊1年生の教科書―未経験、副業でもできる!』より)

1軒目の室内写真。ダイニング(上)にはジモティーで引き取った家具を置き、客室(下)の布団やシーツはニトリでそろえました (写真:『民泊1年生の教科書―未経験、副業でもできる!』より)


そして、いよいよ「Airbnb」という宿泊予約のポータルサイトに物件を登録しました。

登録したのは、「住宅宿泊事業法(民泊新法)」が施行された2018年6月15日の数日後。

実はこのタイミングは新しく民泊をはじめるには、いい時期でした。

民泊新法が施行されたことで、無認可で民泊をやっていた施設や、グレーゾーンで民泊新法の許認可が取れなかった施設が一斉に姿を消したからです。

初日に確定した予約は、すべて海外からのゲストで、3~4件。しかも、そのうちの1件は、「翌日から1週間泊まりたい」というスピード感。

翌日やってきたファーストゲストは、シンガポール出身のカメラマンの男性でした。


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