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汚水の正体は現地の水やホコリ、農薬!?

ーーこの茶色い水に含まれている正体は何ですか?

現地の水や土、そしてホコリ。表面に付いてる可能性のある農薬や防虫剤や防カビ剤のポストハーベストなどですね。

ーー現地の水は綺麗とはいえないんですか?

僕がいま洗ったこの豆はペルーのものですが、飲料レベルではない現地の水で洗浄処理されています。コーヒー原産地の水道水は飲用ではないですし、そもそも飲料レベルの水なんて貴重ですからね。それを考えると、焙煎前に洗った方がやっぱり安全だと思います。



ーー有機や無農薬のコーヒーを選べば、心配いりませんか?

それが逆なんです。実は有機コーヒー豆の方が、虫食いやカビの発生リスクが高いんです。

ーーえっ……、なぜですか?

私たちが扱う豆も有機JAS認証のものですが、それゆえに防虫や防カビ剤などの農薬が使えません。もちろん、栽培過程で農薬が使われていない点では安心ですが、保管や輸送時におけるカビや虫食いのリスクが高いんですよ。

洗浄2回目の後。

洗浄2回目の後。まだまだ濁っているのがわかる。


洗浄3回目の後、ようやく水が透明になってきた。豆の薄皮も剥がれ始めている。

洗浄3回目の後、ようやく水が透明になってきた。豆の薄皮も剥がれ始めている。



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