アーティスト ジェフ・マクフェトリッジ●1971年、カナダ生まれ。ロサンゼルス在住。アーティスト、グラフィックデザイナーとして活躍。個展「BELIEF IN SPRING(ASLEEP UNDER ICE)」では、人間と自然の関係性を題材とした作品が多く展示された。
▶︎すべての写真を見る この春、都内では来日アーティストによる個展が数多く開催された。
神宮前にある「ギャラリー・ターゲット」にはジェフ・マクフェトリッジが登場。日本初公開のスカルプチャーなどの新作を伴う個展では、50代に入った今も意欲的に創作に臨んでいることが示された。
「スント」の腕時計。気圧計、コンパス、高度計を備えた名機「ベクター」はシンプルなデザインが気に入っているポイント。
聞けば、日常はとてもシンプルだ。ベースは絵を描くことにある。ただ、「毎日必ずアクティビティの時間を設けているんだ」というところに、ジェフらしさが見られる。
「波が良ければマリブのほうへサーフィンに行き、良くなければアトリエの近くでスケートボードや、サイクリング、ジョギングなどを楽しんでる。
創作は孤独な行為。一方でカルチャーやスポーツは人や社会とのつながりももたらしてくれて、そこに大きな魅力を感じているんだよね」。
「クレセントダウン ワークス」のダウンジャケット。シアトル発のブランドのジャケット。「朝夕が冷え込むロサンゼルスの秋口や春先に重宝するよ」。
同じく大切にしているのが家族と過ごす時間だ。
「子供ができて、人生を誰かとシェアする幸せを感じている。確かにそれまではすべてを自分でコントロールできる自由があった。けれど父親となった今のほうが、人生にもっと広がりが出たと思うんだよね」。
ライフステージの変化もポジティブに受け止め「インスピレーションの源泉は増えるばかり」と話す。創作意欲が枯れないわけである。
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