「街づくりというボールパーク展開が一番のモチベーション」
ボールパーク作りは単なる野球場建設ではないと二人は口を揃える。
「日本のスポーツファシリティのレベルを上げていく」という揺るぎない信念の元、そこを起点とした「街づくり」という、より大きな構想を掲げている。
スポーツの試合を見に行くだけの「シングルパーパスではなく、もう少し滞留時間を長く、いずれは定住人口を作っていく。
日本ではこの30年、アメリカなどに比べてスポーツエンターテイメントとしてお客さんが来て楽しむ舞台装置でもある球場のレベルが上がってこなかった。ここで大いなる飛躍を遂げたいという思いがある」と三谷さん。
「リポビタンキッズ PLAYLOT by BørneLund」の屋外に設置された超大型遊具からは親子の歓声が聞こえる。
「アメリカを含めた海外のレベル感、さらにその上を行くことが、街づくりということ。そういう意味でのこのボールパーク展開が今の一番のモチベーション」だと三谷さんは語る。
すでに球場前に新駅の建設も決まっている。徐々に移り住んでいる人も増えているそうだ。
「このエリアだけでも全体に32ヘクタールあります。このプロジェクトはもう終わりがないですね。32ヘクタールを飛び越して、すでに北広島駅西口の開発も進んでいます。どんどん広がって、派生していくものだと思います。試合で言うとまだ1イニング目とか2イニング目なんです」と前沢さん。
「世界がまだ見ぬボールパーク」場内に掲げられたその言葉には、ここを核とした新たな「街づくり」とその地域全体の活性化、ひいては社会全体の発展への貢献に、強い志と思いが込められている。
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