助手席が潰れるレベルの交通事故

具体的には、やーかず君自体は事故に巻き込まれず、彼のスタッフが運転する車が事故に遭ったんです。命に関わる事故じゃなかったんですが、後から話を聞けば聞くほど、危険と隣合わせだったんだなと思います。

やーかず君ってすごい几帳面で、どんなに疲れて帰っても、部屋をきれいにしてからじゃないと寝れないタイプ。典型的なA型らしいです。

でも、あのロケの日はもうクタクタで、着ていたジャケットを車に脱ぎ捨てて家に戻ったそうで。普段はそんなことしないのに、たまたま、その日だけ。

持ち帰った例の写真は御札に包んで、ジャケットの胸ポケットに入れたまま。

そしたら、ジャケットを積んでいた車が、翌日事故に遭ったんですよ。やーかず君が普段座ってる助手席の損傷が特に激しく、ぺちゃんこ。車は廃車になったそうです。

写真が原因だと言い切れないが……

写真を持ち帰ったことが原因かを証明することはできないし、偶然だと言われればそうでしょう。でも、一部始終を知ってる僕らとしてはタイミングができすぎていた。誰しも写真が原因だと思わずにはいられませんでした。

もし、ジャケットを家に持ち帰っていたら……？ やーかず君に何か直接的なことが起こってたのかもしれない。たらればですが、そう考えるとちょっとゾッとしますね。

……実はこの話には後談があるんです。写真のお祓いをするため、居合道の師範でもある阿部さんが巻藁に写真にくくりつけ、刀で切ることにしたんです。

阿部さんは百戦錬磨の凄腕ですが、そんな彼が振り下ろした刀は、写真の隅をかすめただけでした。巻藁は見事に真っ二つになっているのに、です。結局、その写真は阿部さんが預かることにしました。

そうしたら後日、阿部さんからライトバンの窓ガラスが粉々に割れた写真が僕のスマホに送られてきて……。そう、今度はその写真を預かった阿部さんが交通事故に遭ったんですよ。


最終的には写真をお焚き上げすることで、この件にピリオドが打たれたという衝撃的なラストエピソード。

原田さんの話を信じるか信じないかはあなた次第だが、今回の話はすべてYouTubeチャンネル「ニンゲンTV」でも視聴できる。臨場感が半端じゃないが、ぜひ映像でもご覧あれ。

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