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2023.07.26

ライフ

原田龍二が語る旧“処刑場”での恐怖体験。突如、手の痺れ、刀で切られたような痛み……


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「50歳も超えると、目に見えない世界がいちばん刺激的なんです」と語る俳優の原田龍二さん。強烈な刺激を求め100カ所以上の心霊スポットを巡ってきたが、未だに霊には見たことも会ったこともない。

「いつか手の届かない存在に会えると信じてますよ」。

なぜ、そこまで霊の世界にこだわるのか……の話は稿を改めるとして、まずは原田さんの心霊スポット体験ベスト4を厳選してお届け。怖い話で暑気払いを、ぜひ。

語り手は……
原田龍二さん原田龍二●俳優。1970年10月26日生まれ、東京都出身。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト準グランプリ。『相棒』『水戸黄門』などテレビドラマや映画に出演多数。2021年4月からYouTubeチャンネル「ニンゲンTV」で心霊スポット巡りを開始。現在チャンネル登録者数は21万人。

原田龍二●俳優。1970年10月26日生まれ、東京都出身。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト準グランプリ。『相棒』『水戸黄門』などテレビドラマや映画に出演多数。2021年4月からYouTubeチャンネル「ニンゲンTV」で心霊スポット巡りを開始。現在チャンネル登録者数は21万人。


死刑が執行されていた刑場跡を訪問

こんにちは、原田龍二です。僕のYouTubeチャンネルでは、全国の心霊スポット巡りを配信しています。

今回は、心霊スポットで実際に起こったとっておきの怖いエピソードを持ってきました。さっそくお話ししましょう。
 


2022年の6月、神奈川県・横須賀にある刑場跡地に行ったときのことです。時間はたしか深夜0時をまわるころだったかな。

江戸時代にはほかに東京・品川区の鈴ヶ森刑場、荒川区の小塚原刑場もあって、そこで死刑が執行されていたんですね、刀で首をはねるやり方で。

僕はいつも心霊スポットに行くと、まず現場近くでオープニングを撮影するのですが、この日も跡地の手前でオープニングを撮りました。そして「行ってきます」と言ってスタッフと別れ、カメラと懐中電灯を持って1人でなかに入っていきました。

そうしたら広場が現れた。懐中電灯で照らすと大きな慰霊碑がまずあって、隣には大きなお地蔵様がいて、立て看板には刑場跡のいわくも書いてありましたね。

東京湾にぷかぷかと浮かぶ霊体



あたり一面、草がボーボーに茂っていたんですが、1本の小道が伸びていたんです。

その処刑場跡は東京湾を見渡せる岬にあるので、その道を降りていくと海につながっています。番組のスタッフと合流して、みんなでその1本道を降りて行きました。そうしたら、浅瀬の海に出たんですよ。

僕らの撮影には、降魔師の阿部吉宏さんがいつも同行してくれるのですが、彼が海を見て開口一番「海面に霊が浮かんでます」って言うんです。

おそらく処刑された方々の霊でしょうね。「ウヨウヨいますよ」って。海は浅瀬だったんですが、「入ったら溺れるかもしれない」とも言ってました。

海を目の前に首をはねていた……



茂みのなかには、海の方を向いたベンチがあったんです。どんな心境で誰がそのベンチに座るの?って感じですが、まぁベンチがあったので座りました。

そうしたら、座った瞬間から「何か気持ち悪いな」って感じて……。

珍しいんですよ、僕がそういう感覚になるのは。奈良や宮城の刑場跡地も訪れたことがありますが、そのときは何も起こらなかったし、びくともしなかったんで。

すると阿部さんが、ベンチに座る僕の背後に立ちながら「ここです。間違いなくここで処刑が行われてました」って言うんです。「処刑される人が海を見る形で、後ろから首を切られていたんです」って。

刑場跡地の敷地は広いので、どこで処刑が行われていたのかはわからない。詳細は明らかにされてないんですが、僕らはそのベンチのある場所だったんだろうと思ってます。

手の痺れ、脇腹の痛み。体に起きた異変

現地で撮影した原田さんの様子

現地で撮影した原田さんの様子。何かが写り込んでいるようにも見える……


で、ベンチに座りながら、僕はどんどん嫌な気持ちになってきちゃって。刑場跡っていう場所の先入観も手伝ったと思いますが……。

みんながみんな罪人ではなく、なかには冤罪の人も殺されたりしたでしょう。当時はDNA鑑定なんてないし、犯人に祭り上げられて、多勢に無勢で首をはねられたという悲しい場所でもあるとか、そういうことも感じていて。

そうしたら、どんどん体に異変が起き始めたんです。カメラを持てないくらい手が痺れてきて、右の脇腹も痛くなってきた。

現地で撮影した原田さんの様子

ベンチに座った原田さんは、脇腹の痛みをこらえながら撮影を続行。


僕はまず疑ってかかるので、気のせいだろうとも思ったんですが、後から動画を見たら、あまりの痛みに顔が歪んでましたね。僕がずいぶんと痛がるので、スタッフも心配していました。

あそこまで僕に異変が起きたのは、心霊スポットを訪れるようになって初めてだったんですよ。

原田さんの体に起きた異変は「試し切り」?



脇腹の痛みがどんどんひどくなって、正直、参りましたね。もうこれはやばいなっていう感じでした。

阿部さんにも「すぐにお祓いをした方がいい」って提案されました。

もし、お祓いをしなかったらどうなっていたのか、今となってはわかりません。なんともなかったかもしれないし、ロケに支障が出る事態になっていたかもしれない。

でも、そのときは阿部さんに真言を唱えてもらい、お祓いをしてもらいました。

後から知ったんですが、どうやら刑場では「試し切り」とか「生き胴」っていうのをしていたみたいです。

刀の切れ味を確かめるために、ふくよかな体型の女性を生きたまま切るとか、首をはねた後に体のパーツを両断するとか、かなり残酷なことが行われていたって。

僕が鈍痛を感じた脇腹あたりは、試し切りや生き胴で、刀があたる動線だったみたいです。

明らかにおかしいからこそ撮影をやめない



番組を中断する選択肢もありましたが、やっぱりそこからどうなるかを知りたいんですよ、僕は。

だからこのまま撮影を続けようってスタッフに提案しました。何かが映るかもしれないからって。だって、それくらい起きていることが明らかにおかしかったので。

僕は、番組内で「1人検証」っていうのをやってるんです。定点カメラを設置して、スタッフは離れた場所で待機して、僕が1人で心霊現象を検証するっていう。その方が僕もムードが出るし、視聴者にもそのムードが伝わるじゃないですか。

だから、カメラだけ設置してもらって、僕だけベンチに座ったまま1人検証を始めたんです。もし、まずいことが起きたらスタッフにSOSを出すっていうことを約束して。

SOSを出さなければ取り憑かれていた?



そうしたら、2〜3分も経たないうちにSOSを出すことになったんです。

スタッフが離れた後、ベンチにいる僕を霊が取り囲んでいる感じがしたんです。

「これは明らかにやばい……。もうここにいたくない、離れたい!」って。

大抵はそんなことにはならないんですが、このときはさすがにSOSを出しました。

阿部さんも「もうだめです。引き上げましょう」って判断をして、1人検証も断念しました。刑場跡地を後にして離れていくほど、痛みがどんどんなくなって行きましたね。

これは去年の話なので、いま改めて行ったら、検証したいがためにSOSを出さないかもしれないですね。

でも、もし、あのまま1人で残っていたら、きっと霊に取り憑かれて危険だったって言われましたし、当時は自分もビビっちゃったんだと思います。


刑場跡地で経験した体の異変は、それまで“霊感ゼロ”と言われていた原田さんの転機になったという。

次は、氷点下の廃温泉施設で起きた、身も凍る話をお楽しみに。

▶︎【最悪!原田龍二SOS】ニンゲンTV史上初!ついに原田龍二が霊に襲われた!手のしびれ…背中の痛み…緊急除霊が発動!

ぎぎまき=取材・文 新澤 遥=写真

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