「備えよ! 夏フェス・PREパパラッチ」とは…… 意外と難しい夏フェスファッションの正解を、業界人の着こなしから明らかにする本企画。
今回は渋谷の人気セレクトショップ「ボーイ」のオーナー・奥冨直人さんの着こなしを紹介しよう。
【写真7点】「フェス好きショップオーナーの古着MIXスタイル」の詳細写真をチェック この人をパパラッチ! 奥冨直人●1989年生まれ。埼玉県出身。文化服装学院在学中に前身となるボーイを立ち上げ、2014年に渋谷で独立オープン。自身の好きな音楽とファッションをショップの活動とともに体現している。
フジロック常連のリラックス・フェススタイル!
アウター=ティー インナー=サークルヘリテージ パンツ=モンタージュ(古着) シューズ=ドクターマーチン バッグ=フォーティーフォー
オーナーを務める「ボーイ」で古着とインディーズミュージックを主軸に取り扱い、DJとしてもさまざまなイベントやフェスに出演する奥冨さん。
「今年だけでもプライベートと仕事を合わせると10以上のフェスに参加予定です。フェスは普段の環境とまったく違いますが、気張らずリラックスした服装で行きたいんです。とにかくスマホがダメにならなきゃいい、って感じですね」。
そう話す通り、フジロックを想定したスタイリングも日常の延長線上にある。
「ジーンズは、中学生の頃憧れていたブランド『モンタージュ』の古着。当時は買うことができなかったので今になって集めています。
これは収集するなかで見つけたセットアップのパンツです。フェスではジーンズのように汚れてしまっても味や思い出になるようなアイテムを着ることが多いですが、やっぱり濡れると重くはなりますね(笑)」。
一方で、自由な感性を持つ奥冨さんらしい“最新作”とのミックス感を楽しむ一面も。
「仕事柄、着ているアイテムの9割が古着で、残りの1割は友達や後輩のブランドです。
アウターは、友人でデザイナーの玉ちゃん(玉田翔太)が手掛けている『ティー』の今シーズンのジャケット。撥水・軽量・デザイン性の3拍子が揃っていて、展示会で見たときからフジロックに着ていくことを決めていました」。
「インナーは、知人でまだ20代前半のSYUNKくんがやっている『サークルヘリテージ』というブランドのサーマルで、ネイチャーかつパンクな雰囲気が気に入っています。
フェスってよく知り合いに遭遇する場所でもあるので、そういったときに『それどこのブランド?』と気にかけてもらえたら僕もうれしくなるんです」。
また、フェスにはほぼ手ぶらで行く、という彼ならでは必需品も。
「大きなバックパックだと動きづらくなってしまうので、日常的に使用しているウエストポーチに必要なものをすべて詰め込んでいます。
これは、同じ年の友人・横倉 賢が手掛けるブランド『フォーティーフォー』のアイテムで、実は二代目。ブラックカラーを数年ほど毎日使っていたらボロボロになってしまって、それを見かねて彼が新しくブルーバージョンをプレゼントしてくれたんです」。
古着と新鋭ブランドをMIXさせ、自分ならではのフェススタイルを作り出す。非日常でも普段通りの着こなしを忘れないことがフェスを自分らしく楽しむ秘訣といえよう。