OCEANS

SHARE

直営店で試着!同じ足でも目的別にサイズ提案してくれる



店頭で取材したところ、実際に直営店で試着する際は、以下のように案内してくれるそう。

男性だと、足の大きめな方には、スニーカーと同じサイズをヨーロッパサイズに変換し提案する傾向にある。

一方、25.0~26.0くらいの人は、本来よりも大きめに申告する場合も多いので、得てしてスニーカーより0.5~1.0下げてヨーロッパサイズに変換して提案するケースが多い。

女性には、スニーカーや申告サイズより0.5~1.0上げてヨーロッパサイズに変換したものを提案するケースが多い。



ところが、お話を聞いていくと……

「先ほど申し上げたように、ビルケンシュトックはコンフォートシューズ的な切り口で入るお客様と、ファッション要素で選ばれるお客様の双方がいらっしゃいます。

原則的には前者の方に対応するため、足の大きさや形状、それに動きを最重視したシビアなフィッティングでご案内しています。

が、後者のようにファッションアイテムとして『見栄え』を大切にされる方には、そこも踏まえた接客もしています。そのため、全く同じ足の持ち主でも、ご提案のサイズが異なる場合もあります」。

ベストサイズが変化するポイントを押さえよう!



そして、他にもベストサイズが変化し得る要因が、ビルケンシュトックにはいくつかあるという。

ひとつ目は、靴の幅

同社の代表的なモデルには、「ノーマルフィット」と「ナローフィット(幅狭め)」の2種類が用意されているのだ。

「これまでノーマルフィットで28.0=ヨーロッパサイズ43を履かれていた人が、実は細足でナローフィットの28.5=同44のほうが向いていた、などというケースは結構ありますね」。

フットベッドに描かれた足跡マーク。左が「ノーマルフィット」、右が「ナローフィット」。

フットベッドに描かれた足跡マーク。左が「ノーマルフィット」、右が「ナローフィット」。


両者の違いは、フットベッドのライニングにプリントされた「足跡マーク」で直ぐに判別可能だ。

線で枠状に描かれているものが「ノーマルフィット」、それが塗りつぶされているものが「ナローフィット」なので覚えておきたい。

二つ目はフットベッドのクッション性

後述する「ロンドン」以外のモデルでは、通常のフットベッドより弾力性を高めた「ソフトフットベッド」を用いたものがある。クッション性を高めるためのレイヤーが追加された分、フィット感がタイトになるので、通常のものより1サイズ上がるケースがあるそうだ。

フットベッドのブランドロゴが青字になっている。

「ソフトフットベッド」の場合、ライニングの文字の色が青になっている。


こちらの識別ポイントは、フットベッドのライニングの文字の色。黒字なら通常のフットベッド。青字なら「ソフトフットベッド」仕様である。

「他にも、サンダルらしい観点からすると、『裸足で履く』『靴下と一緒に履く』の違いでもご案内のサイズが変化する場合もあります

それから、ビルケンシュトックはアッパーの革に裏地を付けないものが多いからか、その素材が変化するとフィット感も変わります。そのため、ベストなサイズも変わるケースもありますね。

例えば、スムースレザー系に比べ、スエード系はソフトなので、それより1サイズ小さいものが快適になるケースもありますね」。

それらの要素をしっかり踏まえた上での計測やサイズの提案ができるのは、直営店だからこそ。特に、はじめて買われる際には、ぜひとも活用したい。


3/3

次の記事を読み込んでいます。