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炭水化物は極力カット。外食は決まったお店だけ

――では、どうやって痩せられたのですか? 外食をやめただけで、そんなに体重は減らないと思うのですか。

そうですね。良い方法ではないかもしれませんが、僕は食べる量を気合いで減らしました。

まず朝・昼は兼用にして、油を使わない料理を作っています。例えば、豚キムチはごま油で炒めるのが一般的ですが、油は使わず、キムチの汁を多めに入れて、炊くような調理法にします。

積極的にとっていたのは、キムチ、豆腐、納豆、野菜。これらを食べ初めてから痩せやすくなりましたね。逆に炭水化物は思い切り避けていました。

とある日の朝昼兼用ご飯。納豆の上に山利しらすと黄身をのせたシンプルなメニューだ。

とある日の朝昼兼用ご飯。納豆の上にしらすと黄身をのせたシンプルなメニューだ。


――やっぱり炭水化物を減らしたんですね。

そうですね。まずうどんやパスタなどの麺類は食べなくなりました。白米も避けたいんだけど、トレーナーは、1日1合は食べて欲しいと言うんですよね。

だから1回の食事で120gぐらいは食べています。ただ、食べるとそのぶん増えるので、白米を抜くこともあります。

――そこまでストイックに減らすと、反動で暴食したりしませんか?

もともとご飯が好きですからね、たまに「カツカレーにソースをいっぱいかけて食べたい、米をかき込みたい」って思いますよ。ただ、1回やってしまうとなし崩し的になってしまうことが分かっているから我慢しています。

あとはトレーナーと相談をして、外食をしていい店を決めています。

1軒は知り合いの和食店。あらかじめ体質改善のことを話していて、僕が行くときは、揚げ物を出さず、締めのご飯もなくしたコースにしてもらっています。

もう1軒も知り合いの焼き鳥屋さん。お酒を飲まないし、塩でささみ2本だけ、みたいな頼み方だったりするけど、気にしないでねと伝えています。

――お酒も飲んでいないんですか?

基本的には飲みません。ただ、付き合いなどで外食をしないといけないときは焼酎のロックを頼んで、最後までその1杯だけで過ごしています。

痩せる肉は、砂肝と鶏レバー。牛タンはカロリーと脂に要注意



――光山さんはお肉のプロフェッショナルですが、ダイエット中に食べていい肉、食べてはいけない肉を教えてもらえますか?

これね、僕も最初めちゃくちゃ検索しました。

1位は砂肝。脂質と糖質が少なくて、タンパク質が多い。2位は鶏レバー。こちらも脂質が少なくて、鉄分が多い。あとはお馴染みのささみです。

逆に豚肉は脂が多いし、牛肉もタンパク質が多いわけではないので、進んでは食べませんでした。あと牛タンはヘルシーだと思っている人も多いんだけど、カロリーも脂質もめちゃくちゃ高い。タンって白っぽく見えますよね、あれが全部脂なんです。質の良いタンになればなるほど、脂質が高くなると思ってください。

肉じゃないけど、優秀なのは魚介類。特にエビやタコは低カロリー、低糖質、低脂質で、減量中の味方です。



――脂がのっている魚は避けてましたか?

いや、トレーナーに魚の油はあまり気にしなくていいと言われていたので、普通に食べていました。ただ、煮付けや炒め物のように調理に砂糖や油を使う料理は極力食べないようにしています。刺身や焼き魚でも十分満足感がありますし。

――ちなみに、もう「外食したい」って気持ちにはなりませんか?

なりますよ。ラーメン屋の前を通って、化学調味料みたいな香り嗅ぐと特にね。ただ、昔みたいにいろいろな店に行きたいという欲はなくなりました。あと、お腹が空いたときはYouTubeやテレビのグルメ番組を見ています。

――え、逆にお腹が空きそうですが。

いやいや、あれ見ると食べた気になるんですよ(笑)。お腹が空いたら、ぜひ挑む気持ちで見てほしいですね。

目標達成は目前ということもあり、最近はリバウンドしないように少しずつ食べる量を増やし始めているという光山さん。次回はそんな光山さんのトレーニング方法を紹介する。

林田順子=取材・文

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