イケない妄想をしてしまうマイバッハのラグジュアリーSUV
「マイバッハEQS SUV」。最大航続距離は600km。全車4WD(4MATIC)。
先日、メルセデス・ベンツの7人乗り電気自動車「EQS SUV」の日本での発売が開始された。
ただでさえメルセデス・ベンツの名に、また「S」クラスと同格のSUVにふさわしい仕様が施されたこのEQS SUVの、更なる上級が“4人乗り”の「マイバッハEQS SUV」だ。残念ながら今のところ日本導入の声は聞こえてこない。
何しろ5人座れるスペースに、たった2座しか備わらない。空間的余裕はもちろんだが、ただ広くてもつまらないとばかりに、あれやこれやがたっぷり備えられた。
オットマンなど寛ぎの装備は当然完備。シャンパンクーラーや専用シャンパングラスも用意されている。
2人のための後席には、2つのディスプレイが備わり、乗員それぞれがネット経由などで好きな映画を鑑賞できる。
さらに、「4Dサラウンドサラウンドサウンドシステム」が、新感覚の音楽体験をもたらしてくれる。4Dとは、まるでライブ会場にいるような立体的な音響である3Dサウンドシステムに加え、サウンドと同期して振動やパルスをシートから発生させるシステムのこと。
ナビゲーションの目的地設定は後席からも可能。また手のジェスチャーだけで読書灯を点灯させる、なんてこともできる。
今どきの高級車なら、多彩な照明が寛ぎのひとときを作り出してくれるのはもちろんだが、この車の光色は、人間の生活リズムに自動的に行われる(調整可能)。
また、照明のテーマも車内での仕事バリバリモードから、バーラウンジかよと言いたくなるようなムーディーなモードまで調整できる。
それに加えて、車内のフレグランスまでラグジュアリー。同車のためにブレンドされた「No.12 MOOD Ebony」は、「喜ばせるのではなく、誘惑することを目的としています」なんだとか。
音楽に没入できて、照明も曲の雰囲気に合わせられて、「誘惑することが目的」なんて香りのする後席の隣に、気になるあの子を乗せたらどうなるんだろう……
なんて、いけない妄想をついしてしまいたくなる世界トップクラスのラグジュアリーSUVだ。
3/3