100万円台から狙える憧れの欧州車。
▶︎すべての写真を見る 高級な欧州車を安くなった中古車で狙うのは、もちろん昔からある方法。けれど昔と少し状況が違うのが、欧州車も品質がグンと向上し、不具合が起こりにくくなっていること。
ならば壊れにくくなった2000年以降の世代の欧州車を手頃な価格で手に入れて、愛情を込めて付き合っていくのは大いにアリなんじゃない!?
何しろ100万円台で憧れの欧州車が狙えるのだから。
ポルシェ「カイエン」(2002年9月〜2010年9月)
ポルシェ「カイエン」。デビュー時の搭載エンジンは4.5Lの自然吸気V8と、V8ターボがあり、後に3.2LのV6も追加された。
ポルシェが初めて作ったSUVがカイエンだ。SUVでもポルシェらしさ、スポーツカーらしさは変わらず。これまでポルシェに憧れていたけど、家族で使うには911はちょっと狭い……という人々から大歓迎され、めちゃくちゃヒットした。
3代目にあたる現行型は新車時価格が約1200万円〜だが、初代なら100万円台どころか、2桁万円から狙える。
デビューから20年以上経ったことや、それゆえ既に3代目まで進化し、間もなく最新型の4代目も登場すること、大ヒットしたため中古車台数が多く、需要と供給のバランスから値段が下がったことなど理由はさまざまだが、ともかく全ポルシェ中古車の中でも、最も手頃になっている。
スポーツカーとして山道を攻めたり、四駆として泥んこになったりすることもこなせるのが、カイエンの凄いところだけど、それより手頃なポルシェを夏のサンダルのようにサラッと乗る、という使い方が洒落てるかも!?
ジャガー「XJ」(2010年5月〜2022年4月)
ジャガー「XJ」。標準ボディと、後席が広いロングボディがあった。デビュー時は5L V8を搭載したが、後に時代に即して2Lターボや3Lスーパーチャージャーが加えられた。
バブル期にはお医者様の愛車によく選ばれていたし、やはりジャガーと言えばやっぱりラグジュアリーなセダンが思い浮かぶんじゃないだろうか。その筆頭がフラッグシップであるXJだろう。
2010年5月に登場した最終型のXJも、上質なレザーで覆われたインテリアをはじめ、我々がジャガーに求めるラグジュアリーが存分に与えられていた。
しかも、国産高級車のようなたっぷ〜んな乗り心地でも、ドイツ車のようなカチッとしたものでもない。もう「ジャガーらしい」としか例えようのない極上の乗り心地が味わえる。
今はセダン不遇の時代。しかも旧型のクラシックなイメージから一転した先鋭的なフォルムが、ジャガーを求める人々に響かないせいか、中古車はびっくりするほどお求めやすい。何しろ新車時に1000万円以上した価格が、約10年落ちで10分の1程度、100万円ちょっとから狙えるのだ。
今後の電動化時代に合った新しいXJが登場するか定かではないが、SUVや電動車全盛の今だからこそ、世界的なラグジュアリーセダンの味を口にしておくのは、アリじゃないかな。
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