▶︎すべての写真を見る ついにトヨタからもリリースされるなど、2022年の車業界は
多くの電気自動車が話題になった。
でも、「やっぱり遠出はまだ不安」な人も多いかもしれない。だから街乗り中心にフォーカスした日産「サクラ」が大ヒットしているのかも。
だったら、いっそのこと「セカンドカー」「ふたり乗り」「近距離移動」に割り切って電気自動車を使ってみるなんてどう?
ヨーロッパでは今、そんなちょい乗り電気自動車が大注目されているぞ!
スーパーカーみたいにドアが跳ね上がるマイクロカー
モビライズ「デュオ」。50%がリサイクル素材でできていて、95%がリサイクル可能とサスティナビリティも徹底している。
モビライズは、ルノーの電気自動車戦略の一環として誕生した新ブランド。このモビライズから2022年のパリモーターショーで発表されたのがふたり乗りの電気自動車「デュオ」だ。
全長2430mm、全幅1300mmという超コンパクトなボディは、標準的な駐車場なら3台置けるという。それどころかドアは上に開くので“ちょっとした隙間”があれば駐められそうだ。
スマホをキー代わりに使用。後輪を駆動させ、航続可能距離は最大140kmを予定している。
前後にひとりずつ座るレイアウトで、機内にも持ち込み可能なサイズのキャビンバッグをふたつ収納できるスペースもある。
運転席まわりは懐かしのラジカセがデザインモチーフ。もちろんラジカセ時代にはなかったスマホのためのホルダーや、USB-Cポートも備えている。
ギアはステアリングの左側(写真奥)、中央にメーターが備わる。
ヨーロッパでは、ちょい乗り使用にはピッタリなサブスクで2023年末には提供が始まるそう。日本でもサブスクでいいから展開してほしい一台だ。
イスラエル生まれの一台は、リアル・トランスフォーマー!
シティトランスフォーマー「CT-1」。前後にひとりずつ座るレイアウト。
イスラエルのベンチャー企業「シティトランスフォーマー」が2022年のパリモーターショーで披露したのは、ふたり乗りの電気自動車「CT-1」。
その最大の特徴は、車幅が1m〜1.4mまで可変すること。まさに“トランスフォーム”するのだ。
一見別の車種に見えるが、同じ車だ。右がシティモード、左がパフォーマンスモード。航続可能距離は最大180km。
駐車するときはもちろん、交通量の多い街中を走る時は全幅1mの「シティモード」で。
一般的な駐車スペースなら、4台も駐められるという。この時の最高速度は45km/hに抑えられる。
こちらも上記のデュオ同様、ドアは上に開く。
一方、幹線道路など車の流れに乗って走るときは最高速度90km/hで走れる「パフォーマンスモード」。車両を安定させるために車輪が張り出して全幅が1.4mに広がるのだ。
そんなギミックがたまらないCT-1。現在ヨーロッパの企業とテスト走行を繰り返していて、2024年には量産を開始する予定だという。
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