3Dプリンターで作られた、バッテリー交換型
XEVの「YOYO」。航続可能距離は最大150km、最高速度は80km/h。
イタリアのエックスエレクトリカルビークル(XEV)は、なんと3Dプリンターを使って電気自動車を作った。
もちろん3Dプリンターで作られるのはエクステリアパーツなどで、それらにシャーシやガラス窓、ロールゲージなど他のパーツが組み合わされることで、ヨーロッパの安全基準をクリアしている。
それでも3Dプリンターだからデザインの自由度が高く、ご覧のようなかわいいフォルムを実現した。
サイズは全長約2500mm、全幅約1500mm。上記2台と異なり左右にひとりずつ乗る。
またバッテリーは交換式だから、長い充電待ちをしなくても、フル充電されたバッテリーに差し変えればすぐに走れる。空になったバッテリーは自宅や充電ステーションで充電が可能だ。
同社はクラウドファンディングの「キックスターター」で資金を調達し、2021年からイタリアで販売を開始。着々と販売エリアを広げているようだから、やがて日本でも乗れる日がくるかも!?
“つながる”技術で、次世代サービスを目指す車
e.GOの「e.wave X」。航続可能距離は最大240km、最高速度は135km/h。「エコ/コンフォート/スポーツ」の3つの走行モードから任意に選べる。
とは言え「4人乗りじゃないと……」という方のために、最後は、4人乗りのコンパクトカーを紹介。
全長約3400mm×全幅約1800mmと、日本の軽自動車なみのサイズ、つまり日産「サクラ」とほぼ同じ大きさってこと。
開発したのはドイツのベンチャー企業であるネクストイーゴーモバイルSE(e.GO)。同社が2022年のパリモーターショーに出品したのが、可愛らしいスタイルの「e.wave X」だ。
バッテリーは家での充電だけでなく、空になりそうになったら専用ステーションでフル充電されているものと交換できる。
運転席には横長23インチのディスプレイが備わる。もちろん速度から現在聴いている音楽まで、さまざまな情報を表示してくれる。
さらにバッテリー残量はもちろん、「ウォッシャー液の残量はどれくらいあるか」「いつどこで駐車したか」など細かい車両データをスマートフォンで確認できる。
同社はこうしたコネクテッド技術によって、さらに利便性の高いサービスの構築を目指しているようだ。
出掛けた先で乗れる自転車などを積むのに便利な、ルーフキャリアを装備。
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このように、ちょい乗りセカンドカーとして使える電気自動車は世界中で開発されている。
残電量を気にしなくても良い“近距離移動”に最適な電気自動車。今後どんなモデルが出てくるのか、要注目だ。