▶︎すべての写真を見る 「失敗から学ぶ移住術」とは…… 理想と現実は違うとわかっていはいても、移住をしたら「こんなはずじゃなかった」と夢破れる人も少なくない。
「僕はそもそも想定をしないから、すべてが失敗で、すべてが成功なんですよね」と朗らかに笑うのが、ノマドな暮らしを実践後、宮崎に約10年定住し、現在は家族でキャンピングカー生活を送るカンマタカヤさんだ。
そこで今回はカンマさんから、失敗と捉えないメンタリティを学ぶ。
話を聞いたのはこの人! カンマタカヤ●1976年生まれ。サーファーとして国内外で転戦し、引退後は「前から来るものだけに従って生きる」という信念のもと、『LOVE&RICE FIELD』(千葉県)、『TAGIRI HOTEL』(宮崎県)、『CAFE10』(宮崎県)、『VAN de COSMICA』(宮崎県)を、仲間と共にゼロから立ち上げる。2021年からはキャンピングカーで旅と生活を続け、今後ヨーロッパへ一家で渡航予定。著書に『TAGIRI LIFE vol.1〜3』(TAGIRI PUBLISHING)。近日、宿泊兼ビストロ施設をオープン予定。カンマさんのインスタグラム(@takayakamma)もチェック!
16歳でサーフィンと出合い、国内外の大会を転戦していたカンマさんは、18歳で運転免許を取るとすぐに、車に家財道具とサーフボードを積んで、各地を転々。若い頃からノマドなライフスタイルを送っていた。
「お金がなくなったら、1週間ぐらい日雇いのバイトをして、そのお金を握り締めてどこかへ行く。そういう生活をずっとしていました。みんなは18歳で大学に行って、就職をするという概念だけど、僕はまったく興味がなかった。それよりも、もっと世界を見てみたいという思いが強かった」。
一時は、多くのスポンサーがつきプロサーファーを目指したこともあったが、怪我で断念。フラフラと当てのない旅をしたあと、妻の繭子さんと出逢った。
右が奥様の繭子さん。
カンマさん夫妻は、二人の生活を築くのに適した場所を見つけるため、それまでの都会暮らしから離れ、古いバンで日本一周へと旅立った。
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