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2023.06.20

ライフ

「バング&オルフセン」のヘッドフォンはどう凄い?藤井隆行が考える“モノの本質的な価値”

「ベオプレイ HX」は周囲の環境音をリアルタイムで測定し、ノイズキャンセリングのレベルを自動調整する「デジタルアダプティブANC」を搭載。5万9900円/バング & オルフセン(バング & オルフセン ジャパン 0800-600-0206)

「ベオプレイ HX」は周囲の環境音をリアルタイムで測定し、ノイズキャンセリングのレベルを自動調整する「デジタルアダプティブANC」を搭載。5万9900円/バング & オルフセン(バング & オルフセン ジャパン 0800-600-0206)

この記事は、オーシャンズ7月号から抜粋しています。すべての特集は本誌で
「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは……
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かつては家電がダウンサイジングを競った時代もあったし、ひたすらハイスペックを目指した時代もありましたが、最近は大きさとか重さとか機能とかを超えた、もっと本質的な良さが大事なんだな、とバング&オルフセンのヘッドフォンを使いながら思いました。

愛用中のヘッドフォン「ベオプレイ HX」は、とにかく軽くて見た目がいい。ニュートラルな色合いは家電っぽさがまったくなく、ラムスキン素材を使ったイヤークッションは柔らかくて心地良し。

もちろん音質は言うまでもなく本格的でパワフル、日常生活の騒音をシャットアウトしてサウンドを際立たせるノイズキャンセリングが搭載されています。さらに機内エンタテインメントのジャックに差し込めるフライトアダプターが付いているので、旅にも連れて行きたくなる頼もしさ。

気付いたら娘が僕の部屋から持ち出して使っているようで、なかなか返してくれないのですが、学校でもすごくほめられるそうです。

バング&オルフセンのプロダクトとしては、「ベオプレイ A9」というワイヤレススピーカーも愛用中。円盤状の本体に木の脚が3本付いたスピーカーですが、音を出していないときでもインテリアとして馴染む、まるで家具のような存在感。

耳だけでなく目も満足させてくれる、モノの本質的な価値を追求したプロダクトなのです。

買い物というのは、デザインや素材の良さも含めた”ブランドのあり方”にお金を払うことだと思っているし、高品質なプロダクトこそ、ファッションやインテリアとの親和性にもこだわるべき。

それは自身のライフスタイルにどうフィットしていくかを問いかけることではないでしょうか。やはり見た目にも”ノイズがない”というのが最高ですよね。

[藤井隆行 プロフィール]
東京を代表するブランド「ノンネイティブ」のデザイナーで、ファッションからライフスタイルまで一貫したこだわりを持つ。「7月の新プロジェクトが進んでいます。また中目黒が面白くなりそう。乞うご期待!」。

「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは……
世の中のありとあらゆるプロダクツから、「ノンネイティブ」藤井隆行さんが独自のセンスと審美眼でモノをセレクト。デザインとは? 実用性とは? 買い物の醍醐味とは? ブランド名や巷の情報に惑わされず、本当に自分に必要なモノと出会う方法を指南。
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竹内一将(Ye)=写真 町田あゆみ=文

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