いよいよ幕開け!? エンジンじゃないホンダ車の新章
ホンダ「e:NS2プロトタイプ」。「見る人に刺激を与えるエモーショナルな未来感」が表現された。
ホンダが“脱エンジン”を宣言したのが2021年4月のこと。F1をはじめ、甲高いあのホンダエンジン音がそのうち聴けなくなると思うと寂しい!? なんて感傷に浸っている暇もないまま新生ホンダの幕が開けるようだ。
国が電気自動車の普及を後押しする中国で、ホンダは2027年までに10機種の電気自動車「e:N」シリーズを提案するとしている。
「e:NP2プロトタイプ」。こちらは「シームレスで洗練されたスマートな未来感」を表現。
既にe:Nシリーズの第1弾は「e:NS1」「e:NP1」として既に中国で販売されている。同社のヴェゼルサイズのSUV型電気自動車で、SとPの違いは販売チャネル(Sが東風ホンダ、Pが広汽ホンダ)を示し、若干デザインが異なる。
今年の上海モーターショーでお披露目されたのは、電気自動車e:Nシリーズの第2弾となる「e:NS2プロトタイプ」と「e:NP2プロトタイプ」だ。
フロントマスクこそ異なるが、どちらもリアエンドが大きく寝た、美しいクーペのようなSUVフォルムがまず目をひく。
またボンネットの折れやボディを横に貫くラインなど、随所のエッジは今の日本車と異なりかなりシャープ。これは中国人でなくても生唾ゴックン車では!?
「e:N SUV序」。「SUVらしいワイルドさと近未来的な知性を兼ね備えた」とするデザイン。
さらに、この2台に続く第3弾のコンセプトカーとして「e:N SUV序」も発表された。e:NS2/e:NP2より大柄のSUVらしいが、こちらもシャープなデザインがカッコいい。
e:NS2/e:NP2は2024年初頭、e:N SUV序は2024年内に中国にて発売が予定されているが、日本については言及なし。そういえばe:Nシリーズ第1弾のe:NS1/e:NP1の欧州仕様に見える「e:Ny1」が2023年秋から販売されると発表されたが、こちらも日本は不明。
エンジンでもモーターでも、ハイブリッドでもいいから、e:Nシリーズのどれか1台でも早く日本にも入れてほしいなぁ。
アメリカに続き中国でも発売が始まったマツダ「CX-50」
写真は北米仕様のマツダ「CX-50」。中国仕様はホイールデザインなどが若干異なる。
2021年11月に初めて公開されたマツダ「CX-50」。既に北米では販売が開始されていたが、上海モーターショーを機に、日本を飛び越えて中国でも販売が始まった。
電気自動車が人気の中国市場で、ガソリン車のCX-50は18日間で1万件以上の受注を得るほど大人気になっている。
全長4785mm×全幅1920mm×全高1638mmの中国仕様CX-50は前輪駆動のみ。サイズ感は日本のCX-60(こちらは後輪駆動ベース)とほぼ同じだが、ちょい幅広で低い。つまりワイド&ローなフォルムで、見た目もワイルド。エンジンは自然吸気の2Lと2.5Lガソリンエンジンの2種類がある。
見た目は北米仕様と変わらないっぽいけど、これがいいのだ。いわゆる「魂動デザイン」ではあるけど筋骨隆々。
前後のフェンダーはガッツリと盛り上がり、パキッとした線でその盛り上がり感を強調。ホイールアーチはボディラインに合わせるように直線基調。海でも山でも街でもサマになる!
あー、なぜ日本列島を飛び越えてしまった!? 早く日本にもお願いします!