「STYLE NO. 8133 / SUPERSOLE 6-INCH MOC」3万4760円/レッドウィング(レッドウィング・ジャパン 03-5791-3280)
“スーパーソール”とは、レッドウィング社が1970年代に開発し特許を取得した、靴の底付け製法だ。
その当時、アメリカのワークブーツ(作業靴)業界の中での低コスト化と、セメント製法(ソールを靴本体に接着して取り付ける製法)への移行という大きな流れがあった。
その中で、比較的低コストでかつ従来の製法に劣らない耐久性を持つ靴をつくる製法として、レッドウィング社が開発したのがこのスーパーソール製法なのだ。
【写真25点】「『レッドウィング』の“スーパーソール”が復活」の詳細写真をチェック スーパーソール製法においては、ウエルトをアッパー(底が付く前の靴の本体)と中底に縫い付ける工程まではグッドイヤーウエルト製法と同じだ。
その後の底付け工程でソールをウエルトに縫い付ける代わりに、靴本体をソールのモールド(鋳型)にセットして発泡ウレタンを流し込み、アッパーの下部に縫い付けたウエルトの周りまでしっかりと成型する。
これによりグッドイヤーウエルト製法に勝るとも劣らない頑強な靴となり、セメント製法では使えない高品質オイルドレザーを使うことができるのだ。
このスーパーソール製法で作られ、1980〜’90年代にアメリカで広く履かれたモックトゥのワークブーツ#204をベースとして、日本市場向けに日本で評価の高いブラック・クロームレザーを使用したものがこの#8133だ。
発泡ウレタンのソールはグリップ力や耐摩耗性、クッション性にもすぐれ、結果として軽量で耐久性にすぐれたコストパフォーマンスの高い靴となる。
レザーの代わりに低反発ウレタン素材ポロンを使用した中底も、レッドウィング社のスーパーソール製法ではそれ以降、次第に社の作業靴の主流となり、現在でもアメリカを始めとする世界の作業靴市場向けの靴に採用されている。
ブーツ人気がじわじわと再燃してきた昨今、履き心地良く、コストパフォーマンスに優れる“スーパーソール”のレッドウィングは、スニーカーに慣れてしまった足にもすんなり馴染み、またブーツを楽しむには打ってつけのモデルなのである。
[問い合わせ]レッドウィング・ジャパン03-5791-3280