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一方インテリアも、我々が知る初代ディフェンダーとあまり変わらないように見えるが、しっかりアップデートされている。まず、インパネなどの形状はほぼそのままだが、ナビゲーションシステムやBluetooth対応オーディオなどが組み込まれた。

また、シートの肩周り部分やドアの内張などにはツイードが用いられている。アイラ毛織物工場で厳選された手ざわりのよいツイードで、アイラ島とのつながりを表現したという。

アイラ島の風景を反映したアースカラーを基調としたツイードがインテリアにあしらわれている。

アイラ島の風景を反映したアースカラーを基調としたツイードがインテリアにあしらわれている。


アイラ島との繋がりは他にもある。

センターコンソールに備えられたトレイの素材は、アイラ島にあるキルホーマン蒸留所で使用されているウイスキー樽のオーク材だ。

この蒸留所は、スペンサー・ウィルクスの孫娘が設立した蒸留所で、このアイラエディションにちなんで、限定ウイスキーが製造され、同車を購入した人に贈呈される。

「クラシック ディフェンダー ワークス V8 アイラエディション」の価格は90が23万ポンド(約3960万円)、110が24万5000ポンド(約4220万円)。90が17台、110が13台販売される。

取り外し可能なトレイ。ウイスキー樽に刻印された文字がそのまま残されている。

取り外し可能なトレイ。ウイスキー樽に刻印された文字がそのまま残されている。


購入相談はジャガー・ランドローバー・ジャパン正規販売店に問い合わせれば可能とのことだが、世界限定30台だけに、実際に買える可能性はかなり低いだろう。
 
しかし、自分に“その時”が回ってくるまで想いを馳せ続ける時間も、またディフェンダーを好きにさせてくれるのだから、困ったものだ。

籠島康弘=文

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