▶︎すべての写真を見る せっかく買った車だから、盗人に狙われたくはない。しかし盗難数が多い車種は、盗まれるほど人気も価値も高い、とも言える。
わかったうえで選ぶにしても、避けるにしても、どんな車が盗難が多いのかを知っておくことは重要だ。
ってわけで、日本損害保険協会が発表(第24回自動車盗難事故実態調査)した2022年の車両本体盗難が多かった上位5車種を確認していこう。
第5位:レクサス「RX」
「RX」。全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロールは、音声でも速度の変更が可能。
日本名が「ハリアー」だった2000年前後に、荒れ地がメインの4WD車に対して「ラグジュアリーSUV」という新ジャンルを確立したレクサス「RX」。今でも北米で最も売れる「レクサス」だから、窃盗犯がつい手を出したくなるのかもしれない。
2022年11月に登場した現行型のパワートレインは3種類。2.4Lターボ×8速AT(RX350)と2.5L+2モーターのプラグインハイブリッド(RX450+)、2.4Lターボ+2モーターに6速ATが組み合わされるハイブリッド(RX500h)だ。
街中も荒れた道でも、スリッピーな路面でも発揮する、レクサスらしい上質な乗り心地、高い走行性能は現行型でさらに磨きがかけられた。
盗難防止としては、任意の期間にエンジンを始動できないよう、専用アプリ「My Lexus」から設定できる。夜間や長期の旅行の際のセキュリティ対策としてぜひ利用してほしい。
第4位:レクサス「LX」
「LX」。ガラス厚をレクサス最厚の5.76mmにするなど、静粛性が徹底的に高められた。
トヨタ「ランドクルーザー」のレクサス版が「LX」。80(ハチマル)時代から北米では販売されていたが、200系の後期(2015年8月以降)から日本でも販売されるようになった。
現行型は2022年1月に登場。パワートレインは3.5Lツインターボ×10速ATのみで、「いかなる路面状況においても、楽で上質な移動体験を提供」する性能に磨きがかけられるとともに、新たに2つのグレードが用意されたのが特徴だ。
ひとつはシートが4つしかなく、後席の2座は最大48度までリクライニングできるVIP仕様の「エグゼクティブ」、もうひとつは悪路走破機能を高めた「オフロード」だ。
盗難防止としては、指紋認証スタートスイッチが備わる。またレクサスRX同様、専用アプリ「My Lexus」から夜間や長期の旅行など、任意の期間にエンジンの始動ができないようにすることができる。
第3位:トヨタ「アルファード」
「アルファード」。スマートキーを携帯して車に近づくとスライドドアが自動で開く機能が用意されている。
「いつかはアルファード」なんて声も聞こえるほど、ニッポンの家族にとって憧れの一台である、トヨタのラージクラスミニバン。現行型は2015年1月デビューだから、そろそろ次期型の噂もちらほら出るようになっている。
「豪華・勇壮」をテーマに掲げたエクステリアデザインは、2017年12月のマイナーチェンジで一層荘厳に、勇ましくなった。
パワートレインは2.5L×CVTと、3.5L×6速AT、2.5L+モーターのハイブリッドという3種類がある。また7人乗りと8人乗りがあるが、7人乗りには豪華な2列目シートを備えていてVIPの送迎用として使えるグレードも用意されている。
盗難防止としてはエンジンイモビライザーのみのようなので、トヨタの「T-Connectサービス」に加入すれば受けられる、ドアがこじ開けられるとスマホに通知が来たり、車両の位置追跡が行えるようになるサービスへの加入をぜひ検討されたし。
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