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言葉③「明日の方が良い芸をしていたいから毎日、今日は初日と思ってやってきた



Q:巨人さんはM-1グランプリの審査員を何度も務めてこられました。時代とともに「芸」の変化は感じますか

それはめちゃくちゃありますね。昔は、弟子に入って、弟子に入る時は師匠を決めなあかん。「弟子に入れて下さい」とお願いして、許してもらわないかん。弟子の生活を頑張らないかん。そこからまた相方を探さなあかんとか、いっぱいハードルがあるわけですよ。

今は、お金を払ったら吉本に入れるでしょ、学校で。門戸が開いたから、いろんな才能が入ってきて、面白い漫才ができている。今の若手はやっぱりセンスは凄いです。僕らはもう勝てませんね。

Q:大御所と呼ばれる立場になっても、若手の芸、今の世代の笑いやスタイルを受け入れる巨人さんの姿にも驚かされます。

「悔しいな」っていうことはたまにありますよ。「うわ、すごいセンスの子が出てきたな」とか思うんですけど。そういう人でもね、やっぱりパワーが落ちていくんですよ。だから、それを続けてほしいなと思う。続けられたら余計悔しいなと思うけどね。



Q:なぜ現役にこだわり、舞台に立ち続けられるのでしょうか。マンネリにならず、高いモチベーションを維持するポイントがあれば教えてください。

僕、45で漫才辞めたかったんですよ、ほんまはね。45~6から50が適齢期で、もうそれ過ぎたら辞めようと思ってたんですけども、若い時のファンの方もついてくれていますし、おじいちゃんおばあちゃん、僕らよりもっと上の方がお客さんに来られます。

若い人の漫才を見てお客さんが面白くないとおじいちゃんおばあちゃんが思ってるなら、僕らはそれを笑わしてあげないかなと思ってね。お客さんあってなんですよ。お客さんがいてなかったらできませんから。

Q:どのような時に「やってて良かった」「まだまだ頑張るぞ」という気持ちになるのですか?

舞台ウケたあとやね。


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